- 特別支援が必要な子どもがバレエを始めることはできますか?
- 発達障害の子どもがバレエ教室でどんな効果を得ることができますか?
- 経済的に厳しい家庭でもバレエ教室に通わせる方法はありますか?
体を動かすことへの情熱を見ることができます。
ベロ・クラッシック・バレエ教室に通う特別支援が必要な子どもたちが見せてくれます。
発達障害の6歳のナオミが自信に満ちた表情で、足を上げて準備体操をしています。
脊髄の損傷のために、腰から下が麻痺している5歳のレイラも、車椅子から降りて床に座って腕を動かして、バレリーナの仕草をしています。まわりの友だちもそれにあわせて踊っています。
女の子の両親たちは、この教室に感謝をしています。
レイラの母親のクリスティン・マーフィーもそうです。
「レイラはいつもバレリーナになりたいと言っています。
この教室は、娘に躊躇しなくてよい、無限のチャンスを与えてくれています。
ここで娘は、小さくても美しい自信を持つことができるようになりました。」
そうクリスティンは言います。
「娘が心を開いて取り組んでいるのをみて驚きました。
私は、他の子どもたちが受け入れてくれるのを見てうれしくなりました。
子どもたちが、娘の真似をして動いているのをみて、感動しました。
レッスンが終わると、娘は輝いていました。
娘はとても、自分に自信がとてもついたようです。
この教室にいる子どもたちは、地上に舞い降りた天使たちのようです。」
ベロ・クラシック・バレエ教室は、プロのバレリーナだったエイミーとバリー・トラメルの夫婦が運営しています。
夫婦はこれまでの12年間、子どもたちにバレエを教えてきました。
何百人という子どもたちが、ここで学び、何人かはプロのバレリーナになっています。
ここに通う生徒の多くは授業料を払うことができませんでしたが、夫婦はそれを免除してきました。
そのため、夫婦の生活は授業料だけでなく、自治体からの補助金に頼っています。
収入を増やすために、バリーは不動産免許を取得し、不動産業も営んでいます。
経営はわずかに楽になりましたが、それでも厳しい状況でバレエ教室を行い続けています。
バレエ教室の定員はいつもいっぱいの人気です。
特別支援が必要な子どもたちへのバレエ教室を行うのには、十分な経験がないため不安があり、躊躇していました。
しかし、通常のバレエ教室を受講していた、発達障害の子の母親から、特別支援が必要な子どもたち向けの教室を行って欲しいと要望と応援をされたのです。
特別支援の子どもたち向けのレッスンを行うために、16年間、特別支援が必要な子どもたちに指導を行っているバレエの先生、メリーリン・コリンズに加わってもらいました。
一緒になって、このすばらしい教室を行うようになったのです。
今、エイミーには自信がつきました。
たくさんのことを学んだと言います。
「教えることについては、特別支援が必要な子どもたちとそうでない子どもたちで、変わりはありませんでした。
少しだけ注意するべきことがあるくらいです。
しかし、教えることでのメリットは素晴らしいものがあります。
バレエによって、運動機能がよくなり、周りとの関係も良くなり、自分に自信がつくようになります。」
レッスンを受けている子どもたちも、喜びを伝えます。
発達障害のスカイラはこう言います。
「とても楽しいです。」
友だちであるレイラも、恥ずかしがりながら言います。
「私はここが好きです。」
エイミーは、通常のレッスンの子どもたちと、一緒に踊る機会を設けることも決めました。
11月の公演では一緒に踊るように、特別支援が必要な子どもたちに、それぞれの能力にあわせた振り付けを行っています。
一緒に出演することは、ミトコンドリア病で発達障害のベラのような生徒にとっては、貴重なことです。
もうすぐベラの夢がかないます。
ベラの母親のミシェル・ペルニーセも興奮しています。
「ベラが成長する機会になるとわかっていました。」
親や子どもたちの情熱が、エイミーが教室を続けている動機となっています。
特別支援が必要な子どもたち向けに、また新しい教室も作りたいと考えています。
(出典・画像:米TCPARM)
みんなで体を動かすのは、お互いも刺激をしあって、誰にでも効果があるものだと思います。
教室を始める、続ける、簡単なことではありません。
こういった先生には、本当に感謝ですね。
ダンスは脳を広く活性化、バレエ療育も開始
(チャーリー)