- 何が発達障害の早期発見やサポートを助けるのか?
- 兄弟や家族がどのように支援し合って成長できるのか?
- 社会全体が発達障害者やその家族を支援する方法は?
発達障害者への支援団体、米オーティズム・スピークスによる国民健康調査によれば、3歳から17歳の子どもでは、45人に一人が発達障害であることを伝えています。
これは、米疾病予防管理センターが発表している68人に一人よりも多いものとなっています。
米ミドルタウンに住む、シドニー・コッホーの発達障害の疑いは2歳ころから始まりました。
「娘の進歩は止まり、逆戻りし始めました。
娘は話をし始めていたのですが、2歳の頃にそれがとまりました。
名前を読んでも反応しなくなりました。
私たちと目を合わせることもなくなりました。」
そう、シドニーの母ブルック・コフーは語ります。
ブルックは、家族は絵や文字で娘のシドニーとコミュニケーションを行ってきました。
そうして、シドニーは中学生になりました。
難しい状況ではあったものの、これまでの間に娘が進歩してきたことを見ると、ものすごぐうれしいと語ります。
「今、娘はコミュニケーションをとって話すことができます。
私たちは外出することができ、娘は自分で注文することができます。
娘は私たちに何かあるとを教えてくれるので、ずっと見守っている必要がなく家事も行うことができます。
今は小学校5年生レベルの学習をしています。
ここまで進歩してきたのです。」
ここまでの進歩を助けたのは、シドニーの兄、ハリソンです。
兄のハリソンは娘を支えてきただけでなく、さまざまな方法で発達障害についての啓蒙活動を行ってきたとブルックは語ります。
「僕が知る限り、僕が妹を一番応援していました。
僕は、シドニーにとって2番めのお父さんだったはずです。
僕たちのお父さんが亡くなってから、僕はがんばる必要があったのです。」
そう、ハリソンは言います。
ハリソンは、妹が入っている発達障害者の人たちの歩く会、シンディー・スーパースクワッドを宣伝するために、
「全米50州発達障害チャレンジ」というアイデアを思いつき実行しました。
そしてその結果、全米すべての州だけでなく、外国からの応援も受け取りました。
「僕のFacebookとブログにハリソン・チャレンジについて投稿しました。
妹を応援した画像を送ってほしいと。
すると、それが世界に広がったんです。
山の上や、像の前で応援のメッセージを持った、多くの写真を受け取りました。
それは本当にすごいことです。
送ってくれたのは、みんな全く知らない人たちなんです。」
「ハワイ州、アラスカ州からも写真が送られてきました。
しかし、ニューメキシコ州からは写真が届きませんでした。
お願いの呼びかけをすると、ニューメキシコ州からも5枚の写真が送られてきました。」
全米50州から写真を受け取った後、ハリソンは曲をつけて動画にしました。
動画の終わりで、ハリソンは支援をしてくれたすべての人たちに感謝をしています。
「画像はすべての州から送って頂くことができました。
言葉になりません。
こんなにたくさんの人が気にかけてくれるとは思っていませんででした。
多くのみなさんが、私の発達障害の妹を応援してくれたことは本当にうれしいです。」
いくつかの場所で、ハリソンは驚きました。
「動画を作るまで、他の国からも写真が送られてきたことがわかっていませんでした。
他の国から来るなんて、全く想像していなかったんです。」
来年も、ハリソンと母親ブルックは、世界に向けてこのチャレンジをもう一度やろうと計画しています。
世界の人に向けてのアイデアを、今は悩んでいるところです。
(出典:米Hockessin Community News)(画像:Youtube)
妹思いの父親代わりの兄のお願いに、世界が反応する。
SNSの素晴らしさですね。
兄を思う妹もいます。
発達障害の兄を笑う人はふつうの人ではない
(チャーリー)