- 発達障害を持つ人がパニックになったときに心を落ち着かせる方法はありますか?
- 圧力をかけるウェアラブル技術はどうやって使うのですか?
- 発達障害の認識を変えるために進行中の研究や技術開発はありますか?
米ミネソタ大学の研究者が、発達障害の人を助けるウェアラブル技術を開発しました。
米ミネソタ州発達障害協会の受付にはジリアン・ネルソンが座っています。
「私が自閉症スペクトラムであることに気づかないかもししれません。」
その通りです。ジリアンが言わない限りそうかもしれません。
「私は、いつも体が燃えているような感覚があります。」
ジリアンはその感覚が高まってくると、パニックを起こしてしまいます。
そうなると、ジリアンは重さのある毛布にくるまります。
重さのあるベストを利用する人もいます。
新しいタイプのベストが、ジリアンや発達障害の人たちを助けるかもしれません。
米ミネソタ大学の研究者が、心を落ち着かせてくれるベストを開発しました。
「宇宙飛行士を火星に送るために開発された素材を利用しています。」
ミネソタ大学デザインカレッジのウェアラブル技術研究所のブラッド・ハルシュが語ります。
大学院生のジュリア・デュバルは、宇宙開発に使われるこの技術を見て、発達障害のおいが重い衣服を身に着けて苦労しているのに役立てないかと考えました。
デュバルはこう言います。
「大きな問題の1つは、そのような人たちは圧力をかけられていることが必要になっていることです。
重さのあるベストを着ていたり、服の下にきつい下着を着るのはそういうことなのです。
しかし、ずっとそうしているわけにはいきません。」
どうすれば、この問題を解決することができるでしょうか。
そこで、ミネソタ大学の研究者たちは、圧力をかけることができ、それもアプリによって調整することができる初めてのベストを開発しました。
「これらは反応する素材で出来ています。背中の部分にはバッテリーとコントローラがついています。
スマホのアプリでボタンを押すと、ベストがきつくなり圧力がかかります。」
受付で働くジリアンには大きな夢があります。
「発達障害に対する世界の人たちの認識を変えたいのです。」
いつか、この技術がジリアンのような発達障害の人たちを助けるようになるはずです。
(出典・画像:米KARE11)
抱きしめられたときの心地よさ。
それを超えて、なくてはならない、ないと安心できない、必要なものであるのでしょう。
うちの子どもも毛布ではありませんが、ぬいぐるみやクッションをいつも手にしています。
ピチピチな服はよい。という別の研究もありました。
ピチピチ服が発達障害児の常同行動を減らす
(チャーリー)