- 映画やテレビ作品において、発達障害や自閉症のキャラクターが登場する意義は何だろうか?
- パワーレンジャーの映画が現実の社会問題に直面し、多様性を取り上げる姿勢はどのような影響を与えるのか?
- 発達障害や自閉症に関する作品が、偏見を減らすためにどのような役割を果たすのか?
日本の特撮「スーパー戦隊シリーズ」の米国ローカライズ版、パワーレンジャー。
ディーン・イズラライト監督、俳優のデイカー・モンゴメリ、ナオミ・スコット、ルーディー・リン、ベッキー・G、RJ・サイラーたちが出演します。
予告編を見ると、今回のパワーレンジャーの映画は暗い、シリアスな感じで描かれます。
コスチュームのデザインは漫画っぽいものではなくなっています。
そして、より現実的に、社会の問題にも向き合うものとなっています。
LGBTのレンジャーが登場します。
そして、セクシャリティと性別の問題だけが、現実社会の問題として採り上げられているわけではありません。
ブルーレンジャーは、自閉症スペクトラムのレンジャーです。
ブルーレンジャーを演じるRJ・サイラーは語ります。
「私は、自閉症スペクトラムの人の視点になって演じたいと考えました。
発達障害と診断された人は、私たちからすると別の人たちというふうに見えて、そう考えていました。
しかし、そう考えるのは正しくありません。
発達障害について知らないことがたくさんありました。
私は実際に座って、口を閉めて、耳を傾けました。
偏見をもたずにあらゆる情報を受け入れました。
そして、私の演技に必要なことがわかりました。
自閉症スペクトラムの人も、ただの普通の人ということです。
私が演じるブルーレンジャーとイエローレンジャーが会話をしている時も、二人は同じように考えて、同じような感情を抱いています。
そして、愛されたいのです。
愛してほしいのです。人とのつながりもほしいのです。
多くの人たちにこの映画は影響を与えます。
私たちは、この映画では正直であることが必要だと感じました。」
RJ・サイラーがこのように語り、パワーレンジャーの映画が、漫画的ではなく、より現実的な方向で描かれようとしているだけでなく、現実の問題に直面している人たちを軽々しく扱っていないということがわかります。
RJ・サイラーは、発達障害のキャラクターを演じることに、多くの考えと敬意を明確に込めています。
正確に、表現しようとしている姿勢は高く評価されています。
テレビで放映されていたパワーレンジャー(日本のスーパー戦隊シリーズを元に作成された海外のTVシリーズ)に詳しいファンからは、パワーレンジャーは深刻な問題を採り上げるような作品ではないと言われるかもしれません。
TV放映していたパワーレンジャーは、B級映画のようなものであり、リアルなものではありませんした。
しかし、この映画のパワーレンジャーでは、発達障害のキャラクターやLGBTのキャラクターが登場し、1990年代の西部劇のようなテイストからの進歩を示しています。
RJ・サイラーが語ったように、自閉症スペクトラムの人たちは、そうでない人たちと同じ欲求、同じ気持ちを持っているのです。
このパワーレンジャーの映画は、それが正確に、丁寧に、多くの人に知ってもらうメッセージとなります。
こんなに素晴らしいことはありません。
レンタル、ネット配信が2/8より開始されました。
パワーレンジャー日本語公式サイト
(出典・画像:米SCREEN RANT)(画像:公式サイト)
発達障害、自閉症のキャラクターが映画やテレビに登場しています。
現実にある問題について遠慮せずに、子どもに見せていくという姿勢、
そしてよく海外のニュースに出てくる「米国では子どもの68人に一人は自閉症、発達障害。」
という状況から、身近な存在なのでこうなってきているのかもしれません。
偏見があるのなら、広く、正しく伝わることで、減っていくことを期待したいです。
映画「プレデター」では発達障害の子が狙われます。
発達障害の人は人類みんなの進化をともに歩んできた違う人たち
(チャーリー)