- ビッグバードはジュリアがビッグバードのことが好きなのをどう伝えた?
- 発達障害と呼ばれる人に出会ったときにどう表現するべき?
- ジュリアが他のキャラクターと一緒に遊んでいる時、アビーがどんな言葉を使った?
セサミストリートに、はじめての発達障害の子のキャラクターとなるジュリアが登場します。
ジュリアは髪はオレンジ色で、体はみどり色です。
エルモとアビーがジュリアをビッグバードに紹介するこのエピソードの始めでは、ジュリアが握手するのを嫌っているのをみせています。
「発達障害の人はそれぞれが異なり、違います。そのために、扱うのはとても難しいです」
セサミストリートの作家、クリスティーム・フェラロはそう語ります。
「発達障害の人に出会った。という表現はこうする必要があります。
発達障害と呼ばれる人のうちの一人と出会った」
(発達障害とは一つではなくて、発達障害の方の症状や問題は人それぞれに異なるため。)
劇中の記者がエルモに、ビッグバードにジュリアに対応する方法を教えてあげてと話します。
エルモが言います。
「ビッグバードには、ジュリアがビッグバードのことが好きなのをまず伝えなければいけませんでした。
ジュリアには、発達障害があります。
なので、ときどき握手をしたりするのに時間がかかっていまうのです」
ジュリアの声を担当しているステイシー・ゴードンには発達障害の息子がいます。
「私たちの子どもにとって、広く知ってもらうことは重要なことです。
セサミストリートにジュリアのようなキャラクターができて、他のキャラクターがジュリアに思いやりをもって接するのを見てもらうことは、ものすごい影響を与えてくれるはずです」
「学校の教室で見る前に、テレビで観ることが出来ていれば、学校の友だちも息子を怖がらなかったはずです。
息子が泣き叫んだ時にも、慌てふためくこともなかったはずです。
ただ、息子は少し違ったように振る舞うだけで、それ以上の問題ではないことを理解できたはずです」
このエピソードでは、キャラクターのみんなが一緒に遊びます。
発達障害のジュリアは楽しくて、ジャンプをしています。
アビーが言います。
「ビヨン、ビヨン、ゴムのボールみたい。」
それから、みんながジュリアのようにジャンプをして遊び始めます。
こうしてみんながジュリアと一緒に遊ぶことができることを、とても簡単に表現したと作家のフェラロは語りました。
(出典・画像:米DAILY NEWS)
重くならず、難しくならず、そして暗くならない、で知る機会が増えていくのはとても喜ばしいことです。
発達障害といっても、人それぞれに異なることを前提に考えて、誤解が生じないようにとの配慮も素晴らしいですね。
セサミストリートは子どもの頃はテレビで見かけましたが、今は日本語版、インターナショナル版とYoutubeに公式チャンネルがあって観ることができます。
ピコ太郎とも共演してました。
そして、日本の特撮スーパー戦隊の米国ローカライズ版、パワーレンジャーの新作映画でも発達障害の少年がヒーローとなって活躍します。
パワーレンジャーにも発達障害キャラが登場
(チャーリー)