- 他の女の子たちからなぜお誕生会に招待されなかったのか?
- 同じような境遇の女の子たちとどうして友だちになれなかったのか?
- イベントに参加して自信をつけることができたのはなぜ?
誰からもお誕生会に招待されることがなかったその頃、小さな女の子は発達障害と診断されました。
発達障害と診断された6歳の娘ミアと同じような女の子たちのために、行っているイベントだと母親のケイティ・コーラスが語ります。
ケイティは発達障害の女の子たちのためにお誕生会を行う、イエロー・レディーバグスという非営利団体を作りました。
仲間が集って、安心して楽しめるイベントを提供しています。
「娘は私に言いました。
「私だけがよばれない。どうして、私だけ呼ばれないの?」
少し自分とは違うからといって、招待しないたくさんの女の子たちについて、私はどうかと思いました。
その夜に、私はそういう機会ができるように探し始めました。
しかし、それまでにあった支援団体の多くは、発達障害の男の子向けのものでした。
そこに娘が参加しても、友だちを作るのは難しいものでした。
そこで、ないのなら私が作ることに決めました。」
コーラスは、イエロー・レディーバグスのFacebookページを作りました。
この名前は、娘のミアが特に興味をもっていた生きものからつけたものです。
そして、ミアのような発達障害の子どもを持つ親たちに呼びかけました。
すると大きな反響がありました。
現在は1万人のフォロワーがいて、国中の数千の家族が登録しています。
イエロー・レディーバグスはお誕生会イベントを行っています。
参加するとバッグや風船ももらえます。
このイベントは、まわりから見過ごされている女の子たちが、同じような境遇にある女の子たちと一緒になって、楽しく過ごせるものだと、コーラスは言います。
「誰からもお誕生会に招待されなくても、ここでお祝いを一緒にして、成長した証のよい思い出を作れるのです。」
このイベントを行う取り組みは大成功となっています。
数時間で、このイベントを行う予約は埋まってしまいます。
コーラスは、娘に対して自信を持つことができたと言います。
娘のミアも毎回、このイベントに参加して自信をつけています。
「私たちは、子どもたちの良いところに注目します。だからうまくいくのです。
実社会でうまくいくように考えて、療育を行おうとするものでは全くありません。
ただ、みんなで祝って、楽しむだけなんです。」
イエロー・レディーバグスのイベントは、発達障害の子どもたちの感覚にもやさしくなるように考えてあります。
大きな音量の音楽や、明るい光、人混みがない場所も設けています。
「落ち着きたくなったら、その場所へ女神様たちを案内します。」
「私たちが先日、トランポリン施設を訪れた際には、一般公開時間よりも一時間早く入れるようにお願いしました。
そうして、音楽もなくて静かに、女の子たちは過ごすことができました。
パニックになることもなく、安心できました。」
豪ビクトリア国立美術館にも、これまでに行っています。
メルボルン動物園にも行く予定です。
コーラスは、これまでに子どもたちを連れて旅行もしてきました。
海外にいる家族からも連絡を受けているといいます。
メルボルンに住んでいる母親から「コーラスの活動を尊敬している」と言われたこともあります。
「私は、私の娘のミアが友だちを見つけられたらいいなと思っているだけなんです。」
そう、コーラスは言います。
「娘のミアは、悪いところは全くありません。
ミアは輝いています、素晴らしいんです。
創造的で、賢くて。
ただ、仲良くなれる人が必要なんです。
イエロー・レディーバグスは、全ての発達障害の女の子たちのためのものです。
みんながつながって、みんながお祝いされる機会にしていきます。」
豪Yellow Ladybugs Webページ
(出典・画像:英Mail Online)
自分の娘にしたいことを、真剣に考えて行動を起こし、ついには娘さんと同じような多くの女の子たちに喜ばれる活動にまでにしました。
福祉作業所さんでも、最初は自分の子どものためにお母さんが始めた。というところが少なくありませんでした。
すごいお母さん、尊敬するお母さんです。
女の子と男の子では違いがあります。
理解されていない女の子の発達障害
(チャーリー)