- 発達障害のある人やその家族にとって、介助犬やペットはどのような支援を提供しているのか?
- 発達障害の診断が家族にどのような影響を与える可能性があるのか?
- 支援団体や慈善事業団体が家族にどのような役割を果たしているのか?
14歳のアダムは、寝室のテントで夜は眠ります。
彼のそばで横たわっている犬は、グラントラ・ブラック・ラブラドールのグラントです。
これまでの6年間、アダムを介助しています。
アダムは両親と2人の兄妹と共に英ノーサンプトンシャーに住んでいます。
3歳の時に発達障害と診断されました。
アダムの母親、ダイアンによると発達障害と診断されたことは、家族にとっては大きな負担となるものでした。
資金難のために、支援団体の活動が停止されていたこともあって、アダムのために他の支援団体を探す必要がありました。
「本当に、試行錯誤しました。」
2009年、家族は発達障害児を助ける犬を自宅のテレビでみました。
そして、家族はシェフィールドを拠点とする介助犬の慈善事業団体に申し込みをしました。
発達障害児介助犬は、発達障害児とその家族に安全を提供して、より自立できるように、社会的に生活がしやすくできるように訓練されています。
この慈善活動団体では、必要としている家族に継続的な支援を行います。
そして、たくさんの家族が支援を待っています。
2011年5月、訓練を終えた犬のグラントが、アダムの介助犬として家族に加わりました。
その恩恵はすぐに目に見えるものでした。
息子のアダムと犬のグラントはすぐに仲良しになって、離すこともできませんでした。
「犬のグラントが、息子を落ち着かせ、自尊心を育て、自信が持てるようにしたのです。」
グラントは多くの点でアダムをサポートしています。
アダムがストレスを感じたときに走って行ってしまわないようにしたり、安全に道路を渡れるように助けます。
グラントが家族に加わる前は、アダムは、人混みのある場所にいることはとても難しいものでした。
自宅では、犬のグラントはアダムと一緒に寝て、グラントを静かに落ち着かせます。
「これまでの長い間、息子のアダムは私たちのベッドルームにいました。
今は自分の部屋にいることができます。大きな一歩です。
アダムは一人で眠るのが怖かったのです。」
と母親のダイアンは言いました。
兄のチャーリーと妹のベアリスも、犬のグラントが来てからは、アダムとの距離が近くなりました。
「犬のグラントは本当に素敵な存在です。いつでもどこでも、私たちを助けてくれます。
アダムとたくさんやりとりができるようになりました。不安に感じることも減ったようです。
以前は、アダムをお店に連れて行くこともできなかったのですが、今は一緒に行ってとても楽しんでいます。」
犬のグラントのアダムと彼の家族の両方への影響から、どれほど犬のサポートが助かるものかがわかります。
妹のベアトリスは、アダムと犬のグラントが一緒に外にいると、まわりの人々の反応もよいと言います。
「アダムのことを悪く言う人を見たことがありません。
アダムは変人ではありません。ただ、私たちとは世界の見え方が違うだけなんです。」
(出典・画像:英INDEPENDENT)
介助犬によって、家族、兄妹も仲良くなったということ。
本当にありがたい、感謝する存在ですね。
頼りになるのは犬だけではないようです。
ネコだって発達障害児にいい。友だち猫研究
(チャーリー)