- 屋外でのアクティビティが自閉症の症状にどのような影響を与えるのか?
- 発達障害や自閉症を持つ子どもたちに対して、どのような支援が効果的なのか?
- 新しい療育方法や支援プログラムが、子どもたちの認知能力や社会的コミュニケーションスキルにどのような変化をもたらすのか?
新しい研究結果が発表されました。
屋外でいろいろ挑戦してみることが、自閉症の症状を緩和する効果があるということです。
アウトドア活動をした後には、自閉症の子どもたちの、まわりを認識することや、まわりとやりとりをする動機に良い影響が出たことを発見しました。
米国では68人に一人が発達障害の一つである自閉症です。
社会的なコミュニケーションに困難をかかえ、強いこだわりをもったり、反復動作を行うなどの特徴があります。
発達障害は、社会的に、感情的に、そして経済的にも、その子や家族にとっての問題となるものです。
今回の研究では、自閉症について早期の発見と適切な療育を行うことが、自閉症の子の認知能力や社会的なコミュニケーションスキルの改善をもたらすことを示しています。
特別支援教育を受けているイスラエルの51人の子どもが、イスラエル発達障害児協会に協力をして、この研究に参加しました。
3歳から7歳までの子どもたちは、同じ教育を受けていますが、
そのうちの30人が、屋外アドベンチャー・プログラム(OAP)を受けました。
OAPは13週間にわたって、それぞれ30分間、近くの公園で行われました。
それは、子どもたちが歌ってから始まります。
子どもたちは屋外にある、体を動かす遊具の中で、追いかけっこをします。
子どもは、助けを求めたり、見てほしくて、先生や他の子どもとコミュニケーションをとることになります。
OAPを受ける前、受けた後で、
子どもたちの認知能力や適応能力が、自閉症の症状の重さを判断するテストと、先生たちへのアンケートで評価されました。
「研究の結果、屋外でのアドベンチャー活動によって、自閉症の子の活動と社会的なコミュニケーション能力が向上することが示されました。」
とディザ・アンテビザカー教授が言います。
「これまでの療育に加えて、特別支援を行う幼稚園や学校では、コミュニケーションの授業に、このような楽しい活動を加えることをおすすめします。
子供たちは楽しい時間を過ごし、コミュニケーションスキルが向上します。」
ディザ教授によれば、今後の研究では、この屋外での活動が、どれほどの長い間効果をもたらすものかを調べて、
他の研究者たちも、ソーシャルコミュニケーションスキルを向上させる新しい治療法を探したくなるようにしたいといいます。
(出典:米GoodNewsNetwork)(画像:Pixabay)
日の光を浴びて外で遊ぶのは、難しい理屈抜きで、誰でも、頭にも体にも良いと思います。
発達障害の子が、遊べるように適切に対応をする先生がそばにいれば、なおさらですね。
子どもと一緒に外に行きましょう!
親の頭と体にも良いはずです。
海で楽しく活動している取り組みもあります。
発達障害の子どもたちと一緒にサーフィン
(チャーリー)