- ウィルはどんな困難に直面しているのか?
- 家族はウィルの将来にどんな不安を感じているのか?
- 家族はウィルを支援するためにどんな取り組みをしているのか?
ウィル・クラークは起業家です。
20歳の彼は自分でビジネスを始めました。
大好きなことと、クリケットのバットでチャレンジをしました。
「息子は発達障害なんです。」
母親のアンジーが言います。
「読むこと、書くこと、時間を言うなどの基本的なこともできません。やりとりをすることもできません。」
ウィルの両親は、ウィルが年齢を重ねて行くに連れ、ウィルの人生や働くことに絶望的になっていきました。
そこで、考えました。
息子のウィルが自立できる道を探し始めました。
ウィルの家族が住んでいるのは、偶然にも、スポーツのクリケットにおいてオーストラリアでレジェンドになっているドナルド・ブラッドマンが子どもの頃に住んでいたところでした。
そこで、アイデアがひらめきました。
このクリケットと、息子のウィルが大好きなアートを結び付けようと。
古い、壊れたクリケットのバットに注目をしました。
ウィルは、パットの修理方法について学びました。
そして、ウィルの家族はこのバットに装飾をしてもらうアーティストを探しました。
ウィルの家族は手応えを感じました。
受賞歴のあるデザイナーやロックスター、そして元首相などがこのプロジェクトをサポートしてくれるまでになりました。
「広く、遠くからサポートをしてくれる人が現れました。
ジョン・ハワード元オーストラリア首相までが、バットをくれました。」
アーティストや、受賞歴のある人たちが、バットを装飾してくれました。
「若い人が起業をするのと同じです。私も子供の頃はいつもそんなことをしたいと思っていました。
なので、本当にこの出来事はうれしいことでした。
世界が変わりました。私もこれにかかわることが出来て本当に興奮します。」
母親はそう言います。
関わったアーティストたちは、ウィルが行うバットの修理は素晴らしいといいます。
「とてもきれいに、ヤスリで磨かれているんだ。
自分の大事な、スケートボードも磨いてほしいくらい。」
スティーブ・ハフは、バットの修理の方法を教えた先生です。
このプロジェクトが大きく、ウィルを変えたと言います。
「クリエイティブな出来映えのものを見せると、ウィルは自分にもそれができると信じ始めました。
そして、本当に出来るようになりました。」
本格的な事業にするために資金を集めることを考えています。
現在は、この地区にある書店にて、このクリケットのバットを展示しています。
その後、博物館やクリケットの国際ホールでも展示とオークションが予定されています。
「オークションで売れて、ウィルが小さな事業を始められるようにしたいと考えています。
ウィルは、アーティストの方たちと一緒に仕事ができるようになりました。
オークションに出したり、バットを一緒に作ったり。
それぞれのアーティスト毎に限定で10本の特別バージョンもつくりました。
いっしょにベンチャー企業をしているようです。」
母親はそう言います。
「これからは、スケートボードにも装飾を行うことを考えています。」
ウィルの家族は、このプロジェクトが必ずしも成功するとは思っていません。
まだ、支援が必要な段階です。
家族は将来的には、ウィルだけではなく障害のある他の人も働ける機会になることを願っています。
「私たちは、他の家族や他の若者たちにも、障害があっても可能性があることを教えたいのです。
息子のウィルから、ウィルが持つ可能性で、できることを見せられたのですから。」
(出典・画像:豪abc)
悲観ばかりしてもよいことはありません。
少しばかりでも、楽観的になる時間を作って、もっと広く考えて何ができるのか、どう手伝えるのかを考えたほうがよさそうです。
そしてひらめいたら、あまり考えすぎずに、無理のない範囲で試しにやってみる。
すると、きっと笑顔も増えて、変わっていくと思います。
心配することはずっとあるのです。悲観ばかりしてられません。
発達障害児の親が抱える自分亡き後の心配
(チャーリー)