- 子どもが特定のおもちゃを持って学校に持っていく行動は、なぜ起こるのか?
- 親は子どもの特異な行動にどう向き合っているのか?
- 学校側は、子どもの特異な行動にどのように対応しているのか?
母親は、発達障害の息子のかわいらしいところを心あたたまる手紙に書きました。
9歳のジャック・ノートンは奇妙なことをします。
例えば、恐竜のおもちゃをパンツの中に入れて学校に持っていこうとします。
母親の37歳のニコラはある朝、
ジャックが恐竜を持っていこうと準備をしているときに、先生への手紙を書きました。
困っているだけではなくて、何が起こるのか少し楽しみにしていると。
「ふつうに学校に行く準備をしていました。
息子のジャックも準備ができて、スクールバスが来るのを待っていました。
床に恐竜のおもちゃと一緒に座って、とても幸せそうでした。
すると、ズボンのなかに恐竜のおもちゃを隠しました。
これまでに、6つの恐竜のおもちゃを学校に持っていってしまいました。
そんなに小さいものではないのに。」
母親のニコラは、なんとか持って行かせないようにしたいと思っています。
しかし、そうなってしまうために学校に手紙を書いたのです。
息子のジャックが何かを学校に持っていこうとするのは、よいことではありません。
ジャックはふつうには持って行きません。下着の中に隠し入れて持っていくのです。
ジャックは発達障害で、学習障害があります、そして何にでも興味をもちます。
母親のニコラが、下着の中に恐竜のおもちゃを入れるのは痛いだろうと言っても、ジャックはいうことをききません。
「息子は隠し続けようとして、パンツの中に隠します。
私は取り出そうとします。ゲームのようになります。
息子はこのゲームに勝っても、座った時に恐竜は出てきます。
プラスチックの恐竜をズボンに入れたままでは座りにくいのです。
しかし、全部のおもちゃを出したと思っても、ひとつ残っていたりすることがあります。
これまでにそんなことがありました。
いつも楽しくいたいので、このおもちゃを隠すことを、楽しい出来事にしたいと思いました。
話せなくても、発達障害の息子にもユーモアがあることを見せたいと思いました。」
ユーモアの中には、
息子のジャックや発達障害についてもっと知ってほしいというニコラの力強いメッセージが含まれています。
発達障害であっても悪いことばかりではないのです。
ジャックがおもちゃを下着に初めて隠した時から、隠すのがくせになりました。
学校になんとか恐竜のおもちゃを持っていこうとするのです。
「学校の先生へ
今日、息子をトイレに連れていくと、
ふつうではないところから、何かが出てくるかもしれません。
息子の下着が、新たに恐竜を運ぶバッグにならないことを期待していますが、
息子は下着の中で、一匹から五匹の恐竜を飼っているかもしれません。
残念ながら、恐竜をしまうにはもっといいところがあるのを、納得させることができませんでした。
すみません。よろしくお願いします。
恐竜子どもの母親より。」
「恐竜を下着に隠すのはユーモアとは思えない人がいると思いますが、息子のジャックにはユーモアがあるんです。
息子は、小さな芸人と呼ばれることもあるんです。
息子は恐竜が大好きです。
好きなおもちゃはあまりないのですが、恐竜のおもちゃは大好きです。
15ヶ月ほど前から恐竜のおもちゃを持っています。学校に持っていこうとするのは初めてです。
息子が持っていこうとするおもちゃを選ぶことはふだんありません。
たいていは、適当なものをパンツの中にいれます。かぼちゃのおもちゃとか。
ジャックの学校は素晴らしいです。
息子についてよく理解してくれています。
ズボンから恐竜を出しても、先生たちは、私がするのと同じように対応してくれます。
楽しい出来事にしてくれるのです。」
ジャックには2人の兄弟がいます。
12歳のハイデンと、ダウン症の4歳のアルビーです。
ニコラと50歳の夫のティムは長い間、息子たちの症状について知ってもらおうとブログも書いています。
(出典・画像:英Mirror)
一見、良くないことでも、捉え方によっては、楽しいこと、後から役立つことにもなります。
せっかくなら、楽しいこと、役立つことになるように捉えたいものです。
そのほうが、親も子も、まわりの人も、みんなによいはずです。
とことん、子どもと一緒になってスーパーを開いた親もいました。
こだわりを一緒に楽しむ。6歳の子が開いたスーパー
(チャーリー)