- くちびるがチョコレートで出来ていたら?
- 歯磨き粉がチョコレート味だったら?
- 発達障害の子が友だちを作るのは本当に大変なこと?
くちびるがチョコレートで出来ていたら?
歯磨き粉がチョコレート味だったら?
これらの質問は、19歳のコール・ブロックが、母親と作っている絵本に出てくる質問です。
「全部がチョコレート味になったらと考える男の子の話なんです。」
ブロックが言います。
この絵本は、母親のジーナ・ブロックと今作っているところです。
ジーナが話を書き、コールが絵を描きます。
「私たちはチームなんです。
絵本を作っているのは、息子の絵を世に出したいからなんです。」
コールは5歳の時に高機能自閉症と診断をされました。
母親は、息子は絵で生活ができるようになるのが一番よいと感じています。
コールがチョークで立体的なコーヒーカップの絵を描いたのを見て、母親は才能に気づきました。
それは、2歳の時でした。
これまでの数年のあいだに、コールはいろいろな創作活動をしました。
ディズニーのキャラクターを書いたり、雪の結晶の切り絵をしたり、書道をしたり。
高校に通うあいだに、油絵も経験しました。
「絵画クラスにいたときに、りんごを描きました。
これまでにしてきた創作活動の中では簡単なほうです。」
そのりんごの絵で、学校から賞をもらいました。
クレヨンは油絵のように塗りやすく、色を混ぜやすいものです。
クレヨンで、コールが絵を描くと、とても素晴らしいものになりました。
クレヨンで汚れた指を、コールは服でふいてしまいます。
高校の先生は、コールに色を見る力と、色を混ぜて再現する力があることを知りました。
「正しい色にするのには時間がかかりますが、息子はそれが得意です。」
コールは最近、子どもをなくした母親のために、天使を描きました。
その母親の友だちや家族がコールの絵を見て、依頼をしてきたのです。
コールの絵をみてもらうために、母親はFacebookページを作りました。
「息子がどんな絵を描くのかを見ることができます。」
母親が言います。
「息子には、以前の担任の先生や高校時代の友だちが集まってできたファンクラブもあります。」
コールは春には大学の絵画クラスに進学します。そこで新しい友だちが出来ることを楽しみにしています。
「発達障害の子が友だちを作るのは本当に大変なことです。
大学に行かせるのもそれが大きな理由です。
同じ年くらいの子たちであれば、息子にもできそうです。」
母親のジーナは、息子と作った絵本を出版したいと考えています。
カラフルな絵のページを通じて、息子の絵を見てもらい、そして息子が生活できるようになってほしいのです。
「私は息子に、せっかくもっている才能を捨てて、ただ働くようなことはしないでほしいと思っています。
素晴らしい才能をいかして、みんなを幸せにしてほしいのです」
(出典・画像:米Herald&Review)
コール・ブロックのFacebookページ
得意なことをどんどん伸ばして活躍頂きたいです。
子どもがそれを見つけたら、応援する、手伝うのは親にとっても、本当に幸せなことです。
(チャーリー)