- 身障者や感覚に問題を抱える子どもたち向けのファッションアイテムは、どのような特徴を持っているのだろうか?
- ファッションデザイナーは、障害を持つ人たちのニーズをどのように考慮すべきだろうか?
- 身障者や感覚に問題を持つ子ども向けファッションのデザインにおいて、どのような協力が必要とされるのだろうか?
ステファニー・アルベスが、2011年にABLデニムの事業を始めました。
その目的は、障害がある人、車椅子を利用する人にとって心地よいジーンズパンツを作ることでした。
そして、ABLデニムは感覚に問題をかかえる発達障害の子どもたち向けのジーンズパンツの提供も開始しました。
「感覚に問題をかかえる発達障害の子ども向けのジーンズは作らないのかと、ずっと質問をされてきました。
親は、本物のジーンズを求めています。しかし、それは刺激に優しくなければなりません。
子どもが嫌がって脱いでしまうようなものではだめです。
私は、身体障害についてはよく知っていますが、それとは異なるため、その問題をかかえている子どもの親の多くの方と一緒になって解決方法を探りました。」
親たちに求められていることを知ると、25年以上もファッションデザイナーとして活動するアルベスは、感覚に問題をかかえる子どもたちが身に付けたくなるジーンズパンツのデザインに取り組みました。
デザインは、感覚に問題をかかえる子どもたちに試してもらい、意見をもらいながら進められました。
「みんな、それぞれ違います。
みんなが求めていることのすべてに応えることはできません。
私たちの会社は大きくないので、求められているものを作る場合には、多くの方の協力が必要でした。」
いくつかの変更を行い、ABLデニムは、感覚に問題をかかえる子どもたちに向けた初めてのジーンズパンツの販売を開始しました。
このジーンズパンツは、やわらかく、デニムであるのにスウェットのようで、男女兼用です。
ざらざらした縫い目は、パンツの内側にはありません。
ジッパーやリベットもなくしてあります。
そして、快適に身に着けられるように、ズボンには伸び縮みするウェストバンドがついています。
ズボンを履いたり、脱いだりするのも簡単です。
ABLデニムは、子供用ジーンズの提供の他に、ショーツ、ボードショーツ、デニムレギンス、そして大人用と車椅子を使用する子供向けのジーンズを提供しています。
子供用のジーンズの価格は32ドルから39ドル(約4000円)です。
ABLデニムの衣服が求められたこと、そしてその成功から、
アルベスは、他のデザイナーたちにも、もっと障害がある方が楽しめるファッションのデザインをしてほしいと願っています。
「もっと多くの種類のデザインが、求められているのです。
デザイナーは、対象とする人たちについて、よく考えるべきです。
それをしなければ、よく知られている既製ブランドの服との差別化をすることができません。」
米ABL DENIM のWebサイト
(出典:米THE MIGHTY)(画像:米ABL DENIM)
ジーンズではありませんが、うちの子もウェストのところがゴムになっているのを履いています。
ジッパーやボタン、ベルトだと自分で履いたり脱いだりできないからです。
小さな子どもの頃は、子供服はたいていそうなっていたので、年齢にあったかわいらしいズボンだったのですが、
大きくなってくると、その年頃の子の服でゴムになっているものはなく、履くものは中高年の方むけのズボンやジャージになってしまい、その年頃の子のおしゃれなズボンとは随分ちがう感じになってしまいました。
こういった、服が国内でも出てくるといいです。
うちの子にも、その年頃にあった、おしゃれなものを履かせてやりたいです。
(チャーリー)