- 外食時に発達障害を持つ子どもや家族が求めるのは何か?
- 発達障害に対する理解を得られるお店の重要性はあるのか?
- 発達障害を持つ子どもや家族を歓迎するお店とはどのような特徴を持っているのか?
発達障害の息子を連れての外食に困っていた母親がいます。
その母親は、いつも歓迎してくれるお店を見つけて、とても感謝をしています。
ニコラ・スウィーニーには6歳の息子テイラーがいます。
テイラーは話すことができません。そして落ち着きもありません。
これまでに、いくつものレストランで困る経験をしてきました。
お店の人やそこに来ているお客さんから、歓迎されません。
そうして、ニコラの家族は、外食をするのをやめていました。
あるときなぜか、偶然見つけたサン・ロッコというレストランに入ってみようと思いました。
そこが、今ではお気に入りのお店になりました。
母親の39歳のニコラは、お店のマネージャーのマーク・ウェインやスタッフたちがとても配慮をしてくれるといいます。
母親はこのお店でした経験を多くの人に伝えて、似たような境遇の家族たちにこういうお店が存在することを教えたいと思いました。
「最初にお店に入ったときから、すばらしい対応でした。このお店の人たちは本当にすばらしいです。
他のお店では、発達障害について全く理解をしてくれていませんでした。
ただのうるさい、困る子どもだと思っていました。
発達障害は、私たちにとっては本当に大変なことなのです。
このお店では、全くこれまでのお店とは違っていました。
息子が体を動かして落としたりしないように、コップを片付けてくれて、
ひとりで座っていられるように、座面が高いイスを用意してくれたりして、本当に助かりました。
トラブルなく食事を楽しめました。」
ニコラは、息子のテイラーが通う学校で、昼食の時間を補助する仕事をしています。
ニコラと夫で、50人の子の食事を手伝っているのです。
「私たちは、発達障害者を支援することを示すバンドを手首にしています。
そのバンドを見た、お店のマークがそれが何かをたずねてきました。
夫が説明をすると、マークも欲しい、それをつけたいと。
予備としてもっていたバンドをマークに渡すと、
マークはこれをつけることができてうれしい、誇りになると言ってくれました。
家に帰ると、夫は泣きそうになっていました。
それは本当に私たちにとって世界が変わる出来事でした。
リラックスできて、おいしい食事ができる、それも安くて。外食ができるレストランを見つけたのです。
息子のテイラーも楽しめていた様子です。」
レストランのマネージャーのマークは、ただ、そういった家族に自分ができることをしただけ、
お店にいらっしゃるのは大歓迎ですと語ります。
「私たちのファミリーレストランは、従業員一同、子どもさんに喜んでほしいのです。
私にも子どもがいます。なので、ご家族がかかえる状況はよくわかります。
他にもたくさんの、特別支援学校に通う子どもがここに来てくれています。
同じように対応をしています。
私たちは、少し騒がしいからといって、来店するのを嫌がったりすることはありません。
むしろ、大歓迎です。
さらにもっと、たくさんの子どもたちに来て頂くことを願っています。」
(出典・画像:英Manchester Evening News)
ここまでして頂かなくても、迷惑そうな顔がないだけで、ありがたいものです。
外で食べる食事は、子どもだけでなく、家族みんなのちょっとした楽しいイベントなので。
外食をできるようにする取り組みもありました。
発達障害の子どもと家族の外食を助ける活動
(チャーリー)