- マインクラフトのクラブが子どもたちにどのような影響を与えるのか?
- マインクラフトを通じてコミュニケーション能力が向上するのか?
- 学校がマインクラフトを教材として取り入れるメリットと課題は何か?
ジェームス・モートンが米イリノイ州のこの地域に来た時には、ほとんど話すことができませんでした。
しかし、この地域の教育長のマット・クロスタマンは、12歳のこの少年が、好奇心に満ちて、まわりと親しくなっていくのを見てきました。
「彼は、信じられないくらいにうまくいったのです。」
クロスタマンが言います。
ジェームスは発達障害です。
IQは高いのですが、まわりとのやりとりに困難をかかえていました。
「自閉症スペクトラムの子どもたちは、困難をかかえています。
彼にとって、見知らぬ人は本当にわからない人なのです。」
昼食の間、ジェームスが部屋を動き回り、学生や大人たちに声をかけるのを見ていました。
「昼食の間にそのようにするのは、彼にとっては楽しんで行っているのではなく、仕事のようなものでした。」
ジェームスは新しいクラブを作りたいと考えました。
バーチャルの世界で、ブロックで建物を作ったり、冒険ができる「マインクラフト」のクラブです。
「友だちをつくりたいんです。」
ジェームスが言います。
クロスタマンは、ジェームスが自ら、アイデアをプレゼンしたことでそれを知りました。
「それは、素晴らしいものでした。
ジェームスは先生たち14人がいる部屋で、瞬きもせずに、パワーポイントでプレゼンをして、質問に答えました。
ジェームスの年齢で、失敗せずにプレゼンするなんて、それはとうてい無理なことであるのに。」
ジェームスは、プレゼンはすごいものだったと自ら語ります。
ジェームスは、このマインクラフトのクラブに興味があるか、学生に投票してもらったデータも見せました。
多くの学生たちが、入りたいということでした。
「これは、ジェームスに期待していたことを超えるすばらしいものでした。
数多くの調査に基づいたものになっていました。」
クロスタマンは、ジェームスのしたプレゼンについてそう語ります。
ちなみに、ジェームスの好きな授業は、数学です。
学校関係者は、今なお、この新しいクラブを作ることを認めるか話をしています。
マインクラフトによってもたらされるメリットと課題について検討をしているのです。
クロスタマンは、マインクラフトは子どもたちの創造性と課題解決力に貢献するのだと考えています。
しかし、学生たちが遊べるようにコンピュータや監督をする人など、多くのリソースを確保しなければならない問題があるといいます。
ジェームスはプレゼンでこう述べていました。
学生たちは昼休みや放課後にマインクラフトで遊びます。
しかし、それだけでなくクラスの授業にも使えるものです。
先生が、マインクラフトで、Xの資源をY日以内に集めなさい、歴史上のこのシーンを作りなさいなどの指示を出して、そしてうまくできたらほめてください。
ジェームスは家で、1,2年前からマインクラフトをしています。
学校のような建物を造ったり、町を作ることが好きだと言います。
ジェームスは遠い宇宙にも興味を持っています。
マインクラフトには、宇宙船を作れるバージョンもあります。
「少なくとも1000人は乗れる大きな宇宙船を造りたいんです。」
ジェームスはマインクラフトに出会ってから、建築家やエンジニアなど、実際の世界で何かを造る人になることが夢になりました。
ジェームスはまわりの世界に興味を持つようになったとクロスタマンは言います。
「空へ飛ぶことは無理ですが、どこにでも何にでも興味を持っています。」
(出典・画像:米BELLEVILLE NEWS DEMOCRAT)
マインクラフトは本当に子どもたちに大人気です。
ここでも語られているように、バーチャル世界で、いろいろ自分で作って、冒険して、マルチプレイだと他の人とも一緒に世界で過ごせます。
創造性やまわりとのやりとりも、負担なく身につけるのによいだろうと、子どもがプレイしているのを見ると確かに思います。
マインクラフトは時間を浪費するだけではないので、おすすめです。
発達障害の子ども向けに親たちが管理しているマインクラフトもあります。
発達障害の子ども向けマインクラフト
(チャーリー)