- 発達障害のある子どもと一緒に外食をする際、どうすれば周りに迷惑をかけずに楽しめるのか?
- 発達障害やADHDなどの特別な支援を必要とする子どもたちが快適に過ごせる場所はあるのか?
- 特別な支援を必要とする子どもたちへの配慮があるレストランやカフェの特徴は何か?
母親が食事の注文をしている間、兄弟のシバムとお店の外で待っていました。
その経験が、ボビー・ラマニの行動のきっかけとなりました。
シバムは発達障害があり、落ち着くことができません。
ボビーとシバムは母親が、食事がテーブルに来たことを知らせてくれるまで外で待っていました。
しばらく待ってからレストランの中に入って、急いで食事をして、すぐに外に出ていきました。
こんなに急いで食事をするのは、シバムが騒いで、周りの人に迷惑をかけないようにするためです。
このことがあってボビーは、特別な支援を必要とする子どもたちをもつ家族が直面するこの問題を考えるようになりました。
問題は、対応できる場所がないからではないかと考えました。
そうして、支援する組織が生まれました。
その組織の目的は、特別な支援を必要とする子どもたちが助かる場所やカフェを作ることです。
ボビー・ラマニは言います。
「私の兄弟は発達障害です。特別な支援を必要とする子を外に連れ出すことの喜びと苦労を知っています。
発達障害の人にとって最も困難なのは、待っていることです。」
特別な場所を設けることが求められるのは、発達障害の子どもがパニックを起こすことがあるためです。
ふつうは、オーダーしてからテーブルに出されるまで、10分から15分かかります。
しかしそれでは、特別な支援を必要とする子どもには長すぎるのです。
ボビーはそういった子どもたちへ配慮をしてくれるようにいくつかのカフェに働きかけました。
彼女の努力は実り、5つの飲食店が協力することになりました。
これらの飲食店では、食事がテーブルに届くまでに、特別な支援を必要とする子どもたちが時間を持て余さないように、配慮がなされます。
実際、他の客よりも優先して対応がされます。
それらのお店には、色鉛筆、クレヨン、ブロックなどの玩具が用意されています。
そういった子どもたちがお店に入ると、ウェイターさんが持ってきてくれます。
一緒に来ている家族もそれで楽しむことができます。
お店にはステッカーが貼ってあります。
「違っていることに優しい店」
ボビーが言います。
「まだ始まったばかりですが、5つのカフェが参加しています。
違っていることに優しいお店になっています。
次は、そういう公園やジムを作っていきたいと思います。」
参加しているカフェの一つのオーナーが語ります。
「この業界にとって、これは新しいコンセプトです。
クリスマスや新年のパーティでも、特別な支援を必要とする子どもたちに楽しんでもらえたらと願っています。」
(出典・画像:印Hindustan Times)
お店には発達障害の子などを歓迎するステッカーが貼ってあって、色鉛筆などを持ってきてくれて、発達障害の子が時間を持て余さないようにする。
インドに限らず、世界中で取り組めそうです。
「違っていることに優しい店」
いいですね。
すばらしい対応をして賞賛されたお店もあります。
27万を超える「いいね!」をもらった神店員
(チャーリー)