- 障がい者が就労するための具体的な場や取り組み方はどんなものがありますか?
- 障がい者が安心して働ける職場環境をどのように作るのですか?
- 障がい者の家族が将来のために考えるべき支援策は何かありますか?
(チョコレートの画像はショコラボWebページから)
「たーとるうぃず」を開始したのは今年の4月頃になります。
たーとるうぃずを始めようと考えた頃、ネットなどで調べていました。
そして、
始められたその思い、障害のある方の働き方、そして生み出す価値、商品やサービスの伝え方・・・、もうたくさんあってきりがありませんが、お手本としたい存在を見つけ、それ以来ずっと頭にありました。
それが伊藤さんご夫妻と、ご夫妻が始められた「ショコラボ」でした。
ショコラボさんにお伺いしてみたい、伊藤さんにお会いさせて頂けたらと思いつついました。
そんなときに、伊藤さんの講演を拝聴する機会に恵まれ、その後、直接お伺いしお会いもさせて頂くことができました。
ショコラボは横浜市都筑区にあります。
ショコラボは全国初の福祉のチョコレート工房です。
一般社団法人AOHが行っています。
CHOCOLABO・ショコラボ
そのお名前はショコラ+ラボラトリー(工房)
そして、「健常者と障がい者のコラボ」という考えによるものです。
AOH 伊藤祥子 理事と伊藤紀幸 会長のご夫妻。
ご夫妻のお子さんには障害があります。
「もらって3000円です。」
子どもが学校に入学して、当時先生から聞いた数字だそうです。
就労することからして難しいのですが、子どもが学校を卒業後、就労できたとしても、朝から夕まで働いて給料は月に3000円。
父親として愕然とされたそうです。
子どもの将来のためにできるだけお金をためようと銀行を辞め、より高い収入の外資金融へ転職されました。
そうしてしばらくたってから、通勤電車の中でヤマト運輸の小倉昌男元会長(「クロネコヤマトの宅急便」の生みの親。障害者の就労の場として有名なスワンベーカーリーなども立ち上げられています。)についての新聞記事を読み、それが自分の子どものためだけではなく、もっと広く支援をしようと決意をした瞬間になったそうです。
・障がい者の雇用の場を創出する。
・低い水準の工賃をUPする。(月額全国平均は14000円)
・そうして障がい者の親族が安心して暮らせる社会をつくる。
高い収入を捨てることに誰もがみんな反対したそうですが、ご夫妻で「ショコラボ」を立ち上げられ、 11月には4周年を迎えられました。
そこで作られるチョコレートは、美味しく、美しいです。
百貨店や催事場、ショコラボのネットショップで購入できます。
ガラス窓の向こうで熱心に作業をされています。
ご挨拶をさせて頂くと、みなさんがこっちを向いて「こんにちは!」
とてもうれしくなる一方、作業の邪魔をしてしまって恐縮です。
伊藤さんから、
「誰が障がい者だか、わからないでしょ?」
えっ、そうです。そうでした。
障がいのある方、ない方が一緒に働いているのです。
全然違いなんてわかりません。というか、もうすっかり忘れるくらいでした。
伊藤さんご夫妻の子どもさんもそこで働いています。
素晴らしい「先輩」ご夫妻にお会いさせて頂けて、本当にありがとうございました!