
- 自閉症や知的障害を持つ人が職場で成功するために必要なスキルは何ですか?
- 特別支援教育における職業体験の重要性とは何ですか?
- 障害を持つ人々が社会での役割を果たすためにはどのようなサポートが必要ですか?
自閉症の人は仕事を見つけるのが難しいことが多いですが、アメリカ・デラウェア郡のミドルタウン・タウンシップにある私立学校が、その解決策を考えています。
非営利団体「エルウィン」が運営するデイビッドソン・スクールは、カフェをオープンしました。
これにより、学生たちは外に出なくても実際の仕事を体験できます。
21歳のキース・グールドは、自閉症と知的障害がありますが、このカフェでレジを担当し、コーヒーを注ぎ、お菓子の棚を整理する仕事をしています。
「ここで働くのが好きだし、みんなと仲良くできるのが嬉しいです」
デイビッドソン・スクールには3歳から22歳までの約400人の自閉症やその他の障害を持つ生徒が通っています。
校長のブライアン・ククルスキーによると、このカフェでは普通の教室では学べないスキルを身につけることができます。
目指しているのは、「仕事をするうえでの壁をなくすこと」だと言います。
「昔から、特定の障害を持つ人たちは食品業、清掃業、園芸業に限られる傾向がありました。
でも私たちは、彼らの可能性をもっと広げたいと考えています」
このカフェは「ジュディ&ビル・ストライン生徒移行センター」の一部で、この施設には芸術活動の部屋もあります。
そこでは、生徒たちが粘土で動物の形を作ったり、ロゴのデザインをなぞったりすることができます。
17歳のダニエル・サリバンは、自閉症と知的障害がありますが、ここで忍耐力や創造力を伸ばし、将来仕事を得ることを目標にしています。
「僕は何事にも前向きで、ものづくりが大好きなんです。
ずっと創作活動が好きでした」
また、このセンターには模擬アパートもあり、寝室・リビング・キッチンが備えられています。
20歳のシアナ・ボーフォートは、食洗機の片付けなど日常生活のスキルを学び、将来自立して暮らす準備をしています。
「とてもいい経験になっています。
この取り組みが、将来自分の後に続く人たちの助けになればいいなと思っています」
一方、グールドは「いつか自分のアパートを持ち、家の近くで仕事をすること」が夢です。
「僕の目標は、ナーバースの近くにあるスーパーマーケットで働くことです。
商品を棚に並べる仕事をしたいし、手順通りに進めるのが好きなんです」
(出典・画像:米CBS)
うちの子も特別支援学校に通っていたとき、イベントで設けられたカフェで、ニコニコしながらお盆で飲み物を運んでいた姿を思い出しました。
安全な環境で、楽しくいろいろ学んで、どんどん壁を壊していってほしいです。
(チャーリー)