- 同じような感覚過敏に悩む子どもたちにどのように寄り添えば良いのか？
- 自閉症やADHDを持つ子どもが自分のアイデアをビジネスにするためには、どのようなサポートが必要か？
- 感覚過敏に配慮した商品を開発する際、どのような市場調査やニーズ確認が重要か？
12歳の自閉症の少年が感覚過敏のある子ども向けのTシャツビジネスを立ち上げ、ビジネス賞を受賞しました。
マックス・パルフリー（12歳）は、自閉症のため一般的なTシャツの素材を「チクチクする」と感じたり、タグや縫い目が不快だったりして着られないことに悩んでいました。
そこで彼は、縫い目やタグがなく、超柔らかい素材で作られたTシャツをデザインしました。
さらに、裾には隠しフィジェットポッパーを2つ付け、外出先でもさりげなく気持ちを落ち着けられる工夫をしました。
マックス君のアイデアは家族の支援を受け、特許出願を経て製品化されました。
両親のマット（39歳）とローレン（37歳）の協力を得て、今年3月には「Comfa（コンファ）」というブランドを立ち上げ、最初のラインナップを発売しました。
以来、ビジネスは順調で、これまでに3,000枚以上を販売。
そして、、マックスがビジネス賞を受賞したことが発表されました。
今年、マックス君と父親のマットさんは「Simply Business Business Boost 2024」賞に応募しました。
この賞では、優勝者に2万5千ポンド（約400万円）が贈られます。
そして、なんと1万7千人もの応募者の中から見事に優勝！
この賞金は、多くの顧客からリクエストを受けている「学校用の制服」の開発に充てる予定です。
さらに、将来的には大人向けの商品展開も視野に入れています。
父親のマットはこう言います。
「今年は夢のような一年でした。マックスの情熱と努力を毎日見るたびに誇りに思います」
マックス自身も笑顔でこう言います。
「僕がやってきたことを誇りに思います。
人を助けることが大好きなんです」
マックスが初めてアイデアを家族に提案したのは2021年11月。その後、感覚過敏のある子どもたちを対象に市場調査を行い、ニーズを確認しました。
2022年11月に製造業者に相談を始め、デザインの改良を重ねました。
そして、2023年6月には特許を申請し、9月にはクラウドファンディングで7,000ポンド（約140万円）を集めました。ついに今月、英国での特許を取得し、正式に発明者兼ビジネス創設者となりました。
品質を重視して新しい製造業者に切り替えたことで、価格は1枚29.99ポンド（約6000円）に上がりましたが、顧客からは「高品質ならその価値がある」と支持されています。
「今年は1歳の赤ちゃんの育児とマックスの成長するビジネスを両立する大変な年でした。
でも、多くの家族から『この商品のおかげで子どもが外出できるようになった』という声をいただき、本当に励まされています」
そう、マットは言います。
マックスはこう言います。
「みんなが安心して自分らしくいられるようになってほしい。それが僕の願いです」
賞を主催するSimply BusinessのCOO、ベア・モントーヤは、「コンファがどれだけ成長するのか、私たちもとても楽しみにしています」と話しています。
2025年にはさらに新しい製品が登場する予定で、マックスと家族の挑戦はまだ始まったばかりです！
（出典・画像：英CNHI NEWS）
本当に素晴らしい！です。
ますます、伸びていってほしいですね。
（チャーリー）
