- ADHDの子どもにとって薬以外の支援方法にはどのような選択肢がありますか?
- ADHD治療薬の副作用を軽減するためにどのような対策が考えられますか?
- 幼少期の自閉症の症状と薬の使用について、どのように向き合っていけば良いですか?
ADHD(注意欠如・多動症)は、集中して物事に取り組む能力に影響を与える発達障害の一つで、多くの場合、衝動的な行動(考えずに発言や行動をしてしまう)や多動性(じっとしていられない)を伴います。
これは子どもの発達障害として最も一般的で、世界中の子どもの5〜8%が影響を受けています。
すべてのADHDの子どもが薬を必要とするわけではありません。
学校や家庭で問題なく過ごせている場合は、薬なしでも支援できることがあります。
行動療法や教育的なサポート、学習障害、不安などの感情的な問題、社会的な困難、自閉スペクトラム症といった関連する問題への取り組みも有効です。
しかし、ADHDの子どもの約80%が薬を処方されています。
親がよく心配するのは、ADHDの薬による食欲や体重への影響です。
中枢神経系に作用する治療薬は、ADHDの主な症状を抑える最も効果的な方法であり、集中力の向上、課題の遂行、衝動的な行動の減少に寄与します。
承認されている中枢神経系に作用する治療薬には、メチルフェニデート(リタリンなど)やデキサンフェタミン(バイバンスなど)があり、短時間作用型と長時間作用型があります。
これらは患者の約80%に効果が見られ、学校での成績、人間関係、自己肯定感が向上することも多いです。
一方で、薬が合わない場合もあります。たとえば、中枢神経系に作用する治療薬を服用すると、イライラしたり、無気力になったり、社交性が低下する場合があります。
このような症状が見られる場合、親は薬を中止することができ、通常、翌日には元の状態に戻ります。
医師や親と相談して別の治療方法を検討することが可能です。
中枢神経系に作用する治療薬の最も一般的な副作用は食欲減退です。
薬が効いている間(通常、学校の授業時間中)は食欲が落ちるため、昼食をほとんど取らない子もいます。
一部の子どもでは、服用開始時に体重が減少します。
しかし、ほとんどの場合、徐々に新しい食事のパターンに慣れ、必要なカロリーを摂取できるようになります。
たとえば、薬が効き始める前にしっかり朝食を取ることや、楽しめる間食を取り入れること、放課後にしっかりとしたおやつを取ることが役立ちます。
エネルギーと栄養価の高い食品として、フルクリームミルクを使ったスムージー(バナナ、プロテインパウダー、ピーナッツバターを追加)や、高カロリーの粉末食品(牛乳に混ぜて飲む栄養補助食品)があります。
薬の服用頻度や量を調整することも、食欲減退への対策になります。
たとえば、ADHDの症状が学校でのみ問題となる場合、薬を学校のある日だけ服用し、週末や休暇中は飲まないという方法があります。
また、短時間作用型の薬を使用して午前中のみ効果を発揮させたり、午後の服用を追加することで食欲が戻った後に昼食を取る方法もあります。
さらに、中枢神経系に直接作用しない治療薬(ストラテラやインチュニブなど)を試すことも選択肢の一つです。
これらは通常、中枢神経系に作用する治療薬ほど効果的ではありませんが、食欲減退を引き起こさず、ADHDの症状を緩和する場合があります。
副作用を軽減するため、中枢神経系に作用する治療薬の用量を減らして中枢神経系に直接作用しない治療薬と併用することも可能です。
また、長期間にわたる中枢神経系に作用する治療薬の使用が子どもの身長に影響を与える可能性があるとの報告もあります。
高用量の中枢神経系に作用する治療薬を何年も継続的に使用した場合、一部の子どもでは最終的な身長が1〜2cm低くなる可能性があります。
しかし、これほどの影響が原因で薬を中止する必要があるケースはまれです。
最適な栄養を取ることで、この影響を最小限に抑えることができます。
薬を服用するかどうかにかかわらず、睡眠、栄養、運動、電子機器の使用など、生活習慣全般を見直し、健康を支えることが重要です。
ADHDの子どもがより良い生活を送れるよう、さまざまな視点から支援することが求められます。
(出典:豪THE CONVERSATION)
ADHDとは異なりますが、うちの子は自閉症で小さな頃はずっと、本当になかなか眠りませんでした。
なるべく薬は飲ませたくないと思い、がんばってきました。
しかしいろいろ症状が深刻になり、特別支援学校の高等部になってから、薬を飲むようになりました。
すると、よく眠り、日中も活発になりました。
私たち家族もよく眠れるようになりました。
薬の力は本当に偉大です。
医師の指示に従って適切に利用しましょう。
(チャーリー)