- なぜ発達障害に対する理解不足が、司法制度での不公平な判断を生むのか？
- 一方的な審問制度がどのようにして無実の人を危険な状況に追い込むのか？
- 虚偽の主張を行った者に対する責任が問われない現状は、どのように改革されるべきなのか？
家裁は、正義を守り、家族を保護し、子どもたちの幸せを確保するための決定を下す役割を担っています。
しかし、私が体験した米アラバマ州モンゴメリー郡巡回裁判所での出来事は、正義とは程遠いものでした。
無実の父親である私に対して、家庭内暴力保護命令が発令されました。
しかし、それは証拠や真実に基づくものではなく、私のADHD（注意欠如・多動症）の診断を悪用した虚偽で 悪意を持って操作された主張によるものでした。
この裁判官は十分な訓練も準備もないまま、それらの作り話を無批判に受け入れ、私の人生、権利、そして子どもとの関係を崩壊させたのです。
この記事はADHDのような発達障害への理解不足と元配偶者による操作が、どのようにして無実の親の人生を破壊するのかを示す警鐘でもあります。
同時に、こんな事態を許す欠陥だらけの制度を改革する必要性を訴えるものです。
私は、家庭を支える献身的な父親であり、夫でした。
そして、多くの人と同じように、私にも乗り越えるべき課題がありました。
その一つがADHDの診断です。
ADHDは、集中力や衝動性、感情のコントロールに課題を抱える発達障害ですが、暴力的な性格を引き起こすものではありません。
しかし、悪意ある人間の手にかかると、その診断が「武器」となることもあるのです。
ある日、私は出席できない一方的な申し立てによる審問で、元配偶者から「不安定で暴力的だ」と描かれ、私のADHDが妻や子どもにとって危険だという主張がされました。
その主張には根拠がなく、全くの事実無根でしたが、裁判官は補強証拠を求めることなく保護命令を発令しました。
ADHDに対する偏見や誤解が、この決定を支配していたのです。
その結果、私は家から追い出され、子どもと引き離されました。
この保護命令は、その後の離婚、子どもの親権、面会権など、あらゆる法的闘争の土台となり、乗り越えることがほぼ不可能な壁となりました。
命令により、私は即座に家を離れざるを得ませんでした。
子どもとの安定した関係を保つこともできず、親として自分を守る機会も失いました。
裁判官がADHDについての誤解をもとに命令を出したことで、「私は危険な人間だ」という虚偽のイメージが固定化されました。
この偏見は、後の裁判でも私の信用と権利を侵食し続けました。
長年にわたり、私は自分が適格で愛情深い親である証拠を提示してきましたが、最初の命令が親権問題に影を落とし続けています。
裁判所は過去の判断に依存する傾向があり、この悪循環を断ち切るのはほぼ不可能です。
この虚偽の主張と闘うために、私は財産、時間、エネルギーを使い果たしました。
「自分の子どもにとって危険だ」とレッテルを貼られる屈辱は、深い心の傷を残しました。
偏見は法廷の外にも広がり、仕事にまで影響を及ぼしました。
その結果、私と子どもを支える能力も損なわれています。
この悲劇を引き起こしたのは、元配偶者の悪意だけではありません。
このような操作を許した制度そのものにも問題があります。
1. 「エクスパルテ審問」の根本的な欠陥
「エクスパルテ審問」では、相手が出席せずに一方的な主張を述べることが可能です。
緊急時の被害者保護を目的としていますが、不誠実な人物による悪用の温床にもなります。
私の場合、弁護の機会も証拠を提示する機会も与えられないまま、人生を左右する決定が下されました。
2. 発達障害に関する司法の無理解
担当裁判官は、ADHDについて明らかに理解が不足していました。
「ADHD＝暴力的」という誤ったイメージを専門家の意見もなく受け入れた結果、偏見とステレオタイプが裁判の行方を支配しました。
3.証拠の精査不足
保護命令が発令された際、警察の報告書、医療記録、証人証言といった補強証拠は一切提示されていませんでした。
裁判官は証拠を慎重に評価するべきですが、このケースではそれが欠如していました。
4. 虚偽の主張に対する責任追及の欠如
元配偶者が私の診断を悪用し虚偽の主張をしたにもかかわらず、何の責任も問われませんでした。
虚偽を助長する制度では、無実の人々が犠牲になり続けるだけです。
5. 母親の精神的健康への考慮不足
産後うつ病などの影響が元配偶者の行動に関与していた可能性は全く検討されず、彼女の主張は無条件に受け入れられました。
この体験から数年が経った今も、私はこの失敗した制度に縛られています。
弁護士を雇い、証拠を提示し、数々の申し立てを行ってきましたが、最初の判断による損害を取り消すことはできません。
保護命令は今も私の記録に残り、あらゆる法的手続きで私を不利にしています。
何より、子どもとの関係は取り返しのつかないほど傷つけられました。
裁判所は依然として、私をその不当な命令の視点で見続けています。
私の物語は特別なものではありません。
毎年、何千もの父親たちが、根拠のない非難や偏見的な裁判制度によって人生を壊されています。
このような悲劇を防ぐためには、以下の改革が必要です。
■裁判官への必須トレーニング
発達障害（ADHDを含む）やそれがどのように法廷で利用される可能性があるかについて、裁判官が理解を深めるためのトレーニングを行うべきです。
偏見に基づく決定を減らすには、事実に基づいた判断が欠かせません。
■「エクスパルテ審問」の改革
相手が出席せずに一方的な主張を述べることが可能な、エクスパルテ審問は本当に緊急性がある場合に限定されるべきです。
また、裁判官は重大な決定を下す前に、明確で信頼できる証拠を要求すべきです。
■虚偽の主張への責任追及
虚偽の証言をしたり、保護命令を悪用した者には、偽証罪や制裁を含む厳しい罰則を課す必要があります。
■父親支援の強化
父親たちが偏見や不正に立ち向かえるよう、支援団体や法的援助の整備を進める必要があります。
父親であることは、私の人生において最も重要な役割の一つです。
その役割を、不当な嘘や無知によって奪われることは、想像を絶する屈辱と苦痛をもたらしました。
私のADHDは、私を暴力的でも不安定でも親に不適格でもなく、ただの「人間」にしているだけです。人間として、私は理解、公平さ、そして正義を求める権利があります。
この制度は私を裏切りました。そして私の子どもをも裏切りました。
このままでは、他の家族にも同じ不幸が訪れるでしょう。
真実を偏見よりも優先し、証拠を推測よりも重視し、公平さを迅速さよりも重視するような制度改革を行うべき時です。
それが実現して初めて、失われた信頼を取り戻し、家族の未来を守ることができるのです。
（出典：米FATHER & CO.）（画像：たーとるうぃず）
これは米国の話で、家庭内の真実についてはわかりません。
しかし、こうした結果と主張があることも知っておいたほうが良いでしょう。
発達障害と診断されることは、守られるだけではなく、危険になることもある。
（チャーリー）
