- 自閉症や発達障害を持つ学生が就業スキルを身につけるための具体的なプログラムはどのようなものですか?
- 環境に優しい医療を実現するためには、どのような取り組みが必要ですか?
- 障害を持つ若者が職業に就くために、どのようなサポートが有効ですか?
プラスチックは現代の医療において、無菌性、耐久性、安全性といった重要な利点を提供する欠かせない素材となっていますが、環境への影響が大きいことも問題視されています。
この課題に取り組むため、米クリーブランドクリニックは10年以上前から手術室をはじめとする環境負荷の軽減に向けた長期的な取り組みを進めています。
最近では、廃棄物の削減と医療従事者や学生への持続可能な医療に関する教育を目的とした「臨床用プラスチックリサイクルセンター」が設立されました。
この新しい取り組みでは、クリーブランドクリニックの「レーナー自閉症学校」の学生や持続可能性部門のスタッフが、廃棄物を仕分ける活動に参加しています。
クリーブランドクリニックの持続可能性プログラムコーディネーターであるエミリー・シュラモフスキーによると、この取り組みには2つの主なメリットがあります。
一つは、自閉症の学生たちが将来の就業に役立つスキルを身につけられること、
もう一つは廃棄物を埋め立て地に送る量を減らせることです。
「データによると、自閉症の若者の約50%が学校を卒業した後、有給の仕事に就いていません。
また、就業した場合でも、パートタイムや低賃金の仕事が多いのが現状です」
そう、シュラモフスキーは語ります。
「このプログラムに投資したのは、職場経験が障害を持つ学生にとって卒業後の雇用成功を予測する上で最も重要な要因であると評価されているからです。」
プログラムのボランティアたちは、クリーブランドクリニックの本部キャンパス内にある実験室や手術室から、使用済みのプラスチック容器や包装材、トレイなどのリサイクル可能なアイテムを集めます。
現場での共同トレーニングを通じて、参加する学生たちは、適切な会話の始め方や整理整頓といった貴重な社会的・管理的スキルを学ぶ機会も得ています。
また、手術室や実験室のスタッフも材料の仕分けを支援することが奨励されています。
「私たちは、若者たちに将来を切り開くために役立つスキルを提供しています」
そう、レーナー自閉症学校の移行コーディネーターであるコートニー・ゲブラは言います。
「このプログラムを通じて学生たちが自信をつけ、成長する姿を見るのは本当にやりがいがあります。」
シュラモフスキーはさらに、「この取り組みは、障がいを持つ学生たちを支援すると同時に、私たちの施設の環境負荷を軽減するという点で、とても意義深いものです」と述べています。
(出典・画像:米Cleveland Clinic)
活躍できる、学べる機会はいろいろなところにあるのかもしれません。
もっともっと見つかってほしいです。
自閉症の若者が巨大倉庫やミニストアで就業に向け学べる取り組み
(チャーリー)