- このバックパックは、手先の器用さが低い人にどのように役立つのか?
- 他の人にとっても使いやすいデザインとはどのようなものか?
- バックパックの機能は、特別なニーズを持つ家族にとってどのような意味があるのか?
ナイキが、障がいを持つ人々のアクセス性を向上させるバックパックを発表しました。
指先の器用さが低い人や他の障がいを持つ人々のニーズに応えるために設計された新しいバックパックです。
このバックパックは「EasyOn(イージーオン)バックパック」と名付けられ、指を引っ掛けるループやマグネット、面ファスナー(マジックテープのような素材)が特徴です。
また、特別な留め具を使って、車いすのハンドルや肩により快適にフィットするようにストラップを調整することができます。
「障害をもつアスリートたちから、従来のバックパックは指先が不自由だと使いにくいという声を聞きました」
ナイキのリードデザイナーであるブレント・ラデウォルドはそう言います。
「とくにファスナーや引き手、留め具をつかむのは、手の動きに制限がある人にとって大変です。
私たちの目標は、機能的で使いやすく、誰にとってもアクセスしやすいデザインを作ることでした」
このバックパックのデザインには2年の歳月が費やされました。
その間、オーブンミット(オーブン用の手袋)やトングなどの台所用品を使い、どれだけ簡単に開け閉めできるかをテストしたそうです。
また、米オレゴン州の車いすラグビーチーム「ポートランド・パウンダーズ」と密接に協力し、実際の使い勝手を検証しました。
ナイキは、2015年にFLYEASE(フライイーズ)シューズを発売する際にも同様の試行錯誤を重ねています。
この靴は、ぐるりと一周するファスナーや足を出し入れしやすくする大きな開口部が特徴です。
今回のイージーオンバックパックは、2024年パリパラリンピックに向けてパラアスリートのために開発されたものですが、現在はナイキの公式ウェブサイトで購入可能です。
(出典:米disability scoop)(画像:Nike)
重度自閉症で知的障害もあるうちの子は、ずっとマジックテープのくつなどを使っています。
そうした、手先が器用でない人にすごくよさそうなリュックですね。
(チャーリー)