
- 自閉症の子どもたちが安全に遊べるサーバーの必要性は何ですか?
- マインクラフトが特に自閉症の子どもたちに与える影響はどのようなものですか?
- 家族が同様のプロジェクトを立ち上げる際のサポートはどのように得られますか?
マインクラフト開発スタジオのMojangが、公式で「AutCraft」というサーバーを取り上げたことが話題になっています。
カナダのオンタリオ州ティミンズに住む1人の父親により、マインクラフトが大好きな自閉症の子どもたちが安全に遊べる特別なバージョンが、10年以上にわたって提供されてきました。
スチュアート・ダンカンの息子キャメロンがマインクラフトにハマっていた時、ダンカンさんはオンライン上でのやり取りが必ずしも良いものではないことに気づきました。
「自閉症コミュニティにいた私は、親たちが『うちの子が公のサーバーでいじめに遭っていて、どこで遊べばいいかわからない』と相談し合っているのを見ていました」とダンカンは語ります。
そこで彼は、2013年に「AutCraft」という独自のマインクラフトサーバーを立ち上げました。
このサーバーに参加するには、彼自身を含むモデレーターの承認が必要でした。
「大きな違いは、私たちがプレイヤーを尊重して接していることです。
彼らと話し合い、問題があれば一緒に解決しようとします。
何か失敗しても、罰することはありません」
最初は、10人くらいの子どもたちが参加するだろうと考えていました。
しかし、Facebookでサーバーを公開した直後、最初の2日間で約750人もの参加希望者が集まりました。
10年以上経った今では、累計で17,600人以上が「AutCraft」サーバーで遊んでいます。
何よりもダンカンにとって大切だったのは、息子との絆が深まったことです。
「自閉症コミュニティでよく言われるのが、『子どもは親を無視しているのではなく、親が子どもの世界に入ってくるのを待っている』という言葉です。
マインクラフトほどそれが文字通り当てはまるものはないでしょう。
だって実際に自分の世界を作るんですから」
「AutCraft」は、今やマインクラフトの歴史に欠かせない存在になりました。
マインクラフトの開発元であるMojangが出版した新しい本『The World of Minecraft』では、このサーバーについても取り上げられています。
また、タイム誌の特別号でも「AutCraft」が紹介されました。
2017年には、ダンカンが自閉症の子どもたちを支援するためにマインクラフトをどのように活用しているかについて、TEDトークでも語っています。
現在、彼は他の人たちが同様のプロジェクトに挑戦できるようサポートをしています。
最近では、ロシアとの戦争で避難を余儀なくされたウクライナの人々のために、マインクラフトサーバーを作りたいと考える父親とも話し合いをしているそうです。
ダンカンは、自身のサーバーでの成功が、他の人たちにも「自分にも同じことができる」と思ってもらえるきっかけになればと願っています。
(出典:カナダCBC)(画像:YouTube)
公式にもとりあげられるようになったのですね。
すばらしいお父さんです。
(チャーリー)