- 自閉症の子どもたちが非常時にどのようにサポートを受けることができるのか?
- ハリケーン後の避難生活で自閉症の子どもたちにどのような支援が必要なのか?
- 感覚トレーラーのような移動式支援拠点がどのように心のケアに役立つのか?
米国を襲った最近のハリケーンは、自閉症の子どもたちにとってはとくに厳しいものでした。
自閉症の子どもたちも他の地域住民と同じように避難を余儀なくされ、困難な状況に直面しています。
そこで、米フロリダ州知事オフィスは地元の自閉症支援団体に支援を要請しました。
州知事オフィスは「ファミリーイニシアティブ」という団体の感覚トレーラーに注目し、木曜日に団体を州都タラハシーに招き、彼らの独自の緊急支援活動を拡大するための資金として5万ドル(約650万円)を渡しました。
多くの支援を必要とする中、この移動ユニットは命綱のような存在です。
最初はハリケーン「ヘレーネ」の被災地に駆けつけ、その後、「ミルトン」で再び活躍しました。
「『対応できますか?』と連絡があり、私たちは『はい、行けます』と答えました」
そう、ファミリーイニシアティブの共同創設者デイビッド・ブラウンは語ります。
フロリダ州の緊急対応チームはこのトレーラーホームについて知っていました。
このトレーラーは、自閉症の子どもたちとその家族をサポートするための「何でも揃う」移動式支援拠点です。
ソーシャルワーカーの二人組が、機能的な支援を必要とする人々のためにこのトレーラーを作りました。
「必要な物資を全部積み込んで、必要な場所に向かいます。
ハリケーン対応の時は、水やおむつなど、必要なものを持っていきます」
そう、共同創設者のアンジャリ・ヴァンドリは話します。
このトレーラーは、感覚を刺激するおもちゃの宝箱です。
感覚グッズは子どもたちを落ち着かせ、集中させる効果があります。
医師たちもこれらのツールを使って光、触覚、動き、音を通じて子どもたちを刺激します。
もともとは地域イベントに持ち込むためにデザインされたトレーラーでしたが、自閉症の子どもたちがトラウマを処理する助けになることがわかったのです。
「私たちは、子どもたちのニーズに最も合うものは何かを臨床スタッフと一緒に考えました」
ヴァンドリはそう言います。
その効果は、子どもたちの笑顔に現れています。
ストレスの中でも、少しだけでも日常を取り戻す瞬間を作り出しています。
このトレーラーは、いつでも出発できる準備が整っており、心理的なサポートを行います。
ブラウンはこう言います。
「家族に喜びと支援を届けることが、大きな違いを生んでいます」
(出典・画像:米WINK)
こういう取り組みがある、というだけでもご本人や家族の助けになっているだろうと思います。
(チャーリー)