- 自閉症の人々に特化した生活環境はどのように設計されているのか?
- どのようなサービスが提供されて、自立した生活を支援するのか?
- 感覚的なニーズに基づいた建築デザインとは具体的にどのようなものなのか?
インド自閉症センター(IAC)は、西ベンガル州シラコールに位置し、アクセシビリティと包括性を新しい視点で考えた施設です。
このセンターは、自閉症スペクトラム障害(ASD)や関連する障害を持つ人々の特別なニーズに応えるよう設計されており、神経多様性に対応した包括的な生活環境を提供します。
ムンバイとコルカタに拠点を置く建築事務所「プラクティス・デザイン」が設計し、このプロジェクトは、2030年の完成を目指して進められています。
ここでは、自閉症の人々が自分の可能性を最大限に引き出せるよう、個別に調整されたさまざまなサービスを提供することを目標としています。
IACの基本理念は「包括性」であり、自閉症の人々にとって安全で、心地よく、力を与えてくれる空間を作ることを重視しています。
ここでは、住居、教育、職業訓練、レクリエーションといった多岐にわたるサービスを提供する予定です。
臨床的なケアや就労の機会を提供するとともに、社会的・レクリエーション活動を通じて、自閉症の人々が充実した自立した生活を送れるよう支援します。
インド自閉症センターの建築デザインは、自閉症の人々の感覚的なニーズや感受性を研究した結果を基にしています。
実際、リード建築家のサンディープ・アガルワルとそのチームは、ASDを持つ人々がどのように周囲の環境を感じ、関わるかを理解するために、共感的なアプローチを取りました。
この理解に基づいて、感覚の過負荷を最小限に抑え、住民にとって落ち着きがあり、心を引きつける環境が整えられています。
このプロジェクトの目標は、建築と自然環境が調和し、強いコミュニティのアイデンティティを形成する「本物の居場所」を作り出すことです。
シラコールは自然の美しさと生態系の多様性に恵まれており、このプロジェクトにとって理想的な場所です。
静かな川沿いに位置し、なだらかな丘や茂った森に囲まれたこの町は、心の安らぎと自然とのつながりを促進する静かな環境を提供しています。
さらに、シラコールの住民は、自然環境の保護を推進するために、地域主導の取り組みを行い、都市開発と生態系保護のバランスを取る努力をしています。
IACの使命の中心にあるのは、共感や感受性、そして最良の実践に基づく全体的なサポートシステムが、真に包括的なコミュニティを育むために欠かせないという信念です。
このアプローチは、センターの物理的なデザインだけでなく、そこに住み、働く家族やスタッフ、専門家たちの協力的な取り組みを通じても具現化されます。
自閉症の人々のニーズに特化した環境で幅広いサービスを提供することで、彼らが自分の可能性を引き出し、充実した人生を送ることを目指しています。
(出典・画像:arch daily)
素晴らしい施設になりそうです。
インドに世界に、広がるといいですね。
(チャーリー)