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自閉症の少女が「ガールガイド」で言葉と友情を手に入れる

time 2024/08/26

この記事を読むのに必要な時間は約 8 分です。

自閉症の少女が「ガールガイド」で言葉と友情を手に入れる
  • 自閉症を持つ子どもが友達を作るためにはどのような活動が効果的か?
  • 子どもの言語発達を促進するためのサポートはどのように行われるべきか?
  • ガールガイドのようなグループ参加が自閉症の子どもに与える影響とは何か?

オーストラリアに住むポーラ・コネダリスは、5歳になるまで話すことができませんでした。
彼女は自閉症を持っており、5歳の時に北部準州の故郷テナントクリークでガールガイドに参加しました。
そのとき、彼女は他のメンバーとつながりを持ちたいと思うようになりました。

「話せるようになったの。
他の女の子たちと話したかったから…ガールガイドには友達がいる子もいるから」

そう、ポーラは言います。
現在12歳の彼女は、放課後に「とても特別な」友達と会うのを楽しみにしています。

『最高の決断でした』

ポーラの母親であるジェニファー・コネダリスは、娘の成長は「本当に驚くべきこと」だと言います。

「ポーラは5歳になるまで話すことができませんでした。
そこで、ガールガイドに参加できる年齢になったとき、彼女の話す力を伸ばすために入れました。

コーチたちは皆、とてもサポートしてくれました。
娘がガールガイドを始める前から自閉症であることを知っていて、他の女の子たちもポーラの話す力を応援してくれました。
本当に最高の決断だったと思います」

コネダリスは、ポーラの作業療法士や言語療法士も、ガールガイドに参加することで彼女のコミュニケーション能力が向上したことに感心していると言います。

「これは私たちにとって、とてもとても素晴らしい冒険でした。
娘を誇りに思います」

自閉症スペクトラム・オーストラリアの言語療法士で実践リーダーのマーリーン・エクステーンは、自閉症の多くの子どもが言語の発達に遅れや困難をかかえていると説明します。

「これらの子どもたちの中には、早期の言語発達の目標に達するのが遅れる子もいますが、その後、流暢に話せるようになることもあります」

エクステーンは、ガールガイドのような構造化されたグループが、自閉症の子どもたちに社会的な場での助けとなり、社会的なつながりが、交渉や協力、問題解決といったスキルを練習する機会を提供することができると説明しています。

「ガールガイドのような構造化されたグループでは、自閉症の人々が次に何が起こるのか、そしてその結果がどうなるのかを予測しやすくなるため、ストレスを軽減できることが多いです。

私は常に、自閉症の子どもたちが自分と共通の興味を持つ仲間と出会うことをすすめています。
子どもの興味や強みを見つけ、それに基づいて他の子どもたちと出会わせることは、社会的なつながりを築くための素晴らしい方法です」

ガールガイド・オーストラリアによれば、この組織は、女の子たちが自分自身と自分のコミュニティや世界での役割について学ぶ場を提供しています。

テナントクリークのガールガイドは、「女の子たちに声を与える」ことを目指しており、ポーラの場合は文字通りの意味でそうでしたが、リーダーのキースティン・スクワイアズによれば、もっと広い意味で、女の子たちや若い女性が自信を持ち、自己主張し、社会で力を持つことを奨励することを目的としています。

「女の子たちは本当に素晴らしいです。
ここで彼女たちが成長し、確かに自分の声を発展させるのを見ることができます。
それが私たちの目指すところです」

オーストラリア全体では、ガールガイドの参加者数は減少傾向にあります。
たとえば、1976年にはこの地域のガールガイドNSWのメンバーは約34,000人でしたが、2016年には7,537人に減少しています。
ガールガイドNSW、ACT、NTの地域マネージャーであるレティシア・ボールドウィンは、この減少はオーストラリアの全国的な傾向を反映していると話しています。

「全国的にメンバーシップが減少しており、国際的にもガールガイドのメンバーシップが減少しています」

現在オーストラリアには約16,000人のガールガイドメンバーがいますが、5年前の2019年には23,000人でした。

ボールドウィンは、ガールガイドのメンバーが減少している理由として、組織の認知度の低さ、価値観の変化、若者がさまざまな種類の課外活動にアクセスできるようになったこと、そして最近では生活費の高騰やCOVID-19を挙げています。
しかし、テナントクリークのような地方では、この傾向に逆行していると彼女は言います。

「北部準州では、他の州であったようなCOVID-19によるロックダウンがなかったので、現状を維持できました。これは良かったです」

地区マネージャーのシーラグ・ウォルシュによれば、現在このグループには30人以上の参加者がおり、さらに数人が待機リストに載っていると言います。
ウォルシュは、ガールガイドが人気である理由として、口コミの良さとリーダーシップチームが計画する革新的な活動を挙げています。

ガールガイドでは、さまざまなタスクやチャレンジを達成することで、バッジを獲得し、彼女たちの成果が認められます。
ガールガイドの活動は女の子たちが主導し、募金活動や地域社会との交流、ハイキング、ナビゲーション、キャンプなど、幅広い活動が含まれます。

最近、テナントクリークのガールガイドたちは、ドローンの組み立てや飛行方法を学んでいます。

コネダリスは、テナントクリークのような小さな町では、ガールガイドが人気なのは他の選択肢が少ないからだと言います。

「基本的にスポーツ系の活動しかないんです。
でも、ドローンを飛ばしたり、銀行業務や募金活動を学んだり、キャンプファイヤーの方法を学びたいと思っている子どもたちがいる場合、それはガールガイドのような組織がないとできません」

テナントクリーク在住の15歳のカムリン・パイパーは、ガールガイドが好きな理由は、友達と一緒に過ごしたり、新しい人に出会えたりすることだと言います。

「ガールガイドの活動が本当に楽しいし、自分たちでやりたいことについて意見を言えるのもいいです。ときには、他の人が女の子を見下すこともあるので、女の子たちが声を上げることは大切だと思います」

全国的には参加者が減少しているにもかかわらず、ボールドウィンはガールガイドはまだ意義があると信じています。

「私たちはとても強いビジョンと使命を持っています。
それは、女の子たちや若い女性たちが自分自身を発見し、自分自身の世界のリーダーになることを支援することです。
今日の環境や世界では、それは非常に強力なビジョンだと思います」

(出典・画像:豪abc

したいこと、好きなことが共通する人たちが集えば、友達になりやすくなります。

こうした機会が増えるといいですね。

自閉症、ADHDなどの人たちが友人を作れる専用ゲームスペース

(チャーリー)


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