- 自閉症と性別の間には遺伝的要因があるのか?
- 男性と女性で自閉症スペクトラム障害の遺伝率にどんな違いがあるのか?
- この研究結果は他の国や地域にも当てはまるのか?
新しい研究により、性別と自閉症の親からの遺伝の可能性との間に相関関係があるかもしれないことが明らかになりました。
この研究は「JAMA Psychiatry」誌に掲載されました。
スウェーデンの研究者たちが1985年から1998年に生まれた100万人以上の子どもたちを調査しました。
その結果、男性は女性よりも自閉症スペクトラム障害(ASD)の遺伝率が高いことが分かりました。
研究者たちは、この研究は遺伝的要因や非遺伝的要因がASDの発生に与える性別特有の影響を評価する大規模な家族・人口ベースの研究としては初めてのものだと述べています。
また、以前の研究と比較して、新たに開発された統計的推定技術を用いており、性別や出生年による発生率の違いにより良く対応するための詳細なパラメーターを取り入れています。
調査されたスウェーデンの子ども1,047,649人のうち、1.17パーセントが自閉症スペクトラム障害と診断されました。
その内訳は男性が1.51パーセント、女性が0.80パーセントでした。
最終的に、男性のASDの遺伝性は約87.0パーセント、女性は約75.7パーセントで、11.3ポイントの違いがありました。
「スウェーデンの人口ベースのデータに基づくこの研究では、ASDの遺伝的変異が男女で異なることが示され、病気の根本的な原因が性別によって異なる可能性があることを示唆している」
そう、結論付けています。
「ASDの性別比の偏りは、性別間の遺伝的変異の違いによって部分的に説明されるかもしれない」
そう、推測しています。
この発見は、ASDの普及をより深く理解するためのさらなる研究への新たな道を開くものであると述べていますが、この違いの可能性ある説明を見つけるためには、さらなる研究が必要です。
研究チームも、この研究がスウェーデン一国に限定されていることを認めています。
(出典:米MEM’S JOURNAL)(画像:たーとるうぃず)
よく言われる「男性に多い」に関係する研究結果なんでしょう。
(チャーリー)