- 自閉症の子どもたちにとって楽しめる特別な活動は何ですか?
- 自閉症の子どもたちが好きな場所や環境はどのようなものですか?
- 自閉症の子どもたちやその家族のために工夫されたイベントにはどんなものがありますか?
英クリージーズ百貨店で開かれた、特別な自閉症の人に優しいエスカレーターのイベントが話題になっています。
このイベントでは、約50組の親子が1時間半、エスカレーターやエレベーターを楽しみながら乗り降りしました。
このユニークな取り組みは、地元の支援グループ「Autism & Me」のアイデアから生まれました。
このグループの共同創設者であるローナ・ヒギンズ=ベアによると、自閉症の子どもたちの世話をする人たちが集まったある会で、エスカレーターが話題に上がったそうです。
「いつもの話題が終わった後、自閉症の子どもたちが喜ぶかもしれない特別な活動について話し合いました。
その中で、エスカレーターやエレベーターを繰り返し使うことから大きな喜びを得る子どもたちがいることがわかりました。
しかし、普通の買い物環境ではこれを実現するのは難しいし安全でもありません」
このため、子どもたちに特別な機会を提供するために、適切な場所を探し始めました。
「エレベーターとエスカレーターの両方がある場所を見つける必要がありました。
クリージーズは多くの家族が利用する店で、子どもたちにも馴染みのある場所ですから、最初の選択肢となりました。
私たちの子どもたちは、新しい環境よりも馴染みのある環境を好むのです」
グループがクリージーズにこのアイデアを持ちかけたとき、最初は驚かれました。
「私たちの説明を聞いて、彼らは非常に協力的で、この機会を安全に提供する方法を一緒に探ってくれました」
その結果、クリージーズはエレベーターとエスカレーターを自由に使える安全で理解ある環境を提供しました。
さらに、スタッフは自らの時間を割いて手伝い、カフェでは無料のお茶やコーヒー、軽食も提供し、子どもたちにはお土産袋も用意されました。
「このイベントが、自閉症の人々の特性を知ってもらい、他の人にとっては普通のことでも、彼らにとっては特別な喜びを見つける機会を提供することができたらと思います」
そう、ローナは期待を込めて語ります。
また、自閉症の子どもたちがエスカレーターやエレベーターに惹かれるのは、「ボタンを押す感触や発する音、光、動く感覚、機械の仕組みなど、様々な感覚を経験できるからです」とも付け加えました。
シャーロットとオリビア・サール姉妹もこのイベントに参加しました。
「エスカレーターがとっても好きだから、まだまだ乗りたいな」
そう、7歳のオリビアは話します。
「将来は自分の部屋までエスカレーターがあればいいのに」と夢を語ります。
その姉のシャーロットは、「港にもエスカレーターがあったら、もっと素敵だろうね」と笑顔で言います。
このような素晴らしい取り組みに、クリージーズの店長ジョナサン・クリージーはこう言います。
「参加した人たちの喜びを見て、本当に感動しました」
「Autism & Me」はこれからも、他の企業と協力して、自閉症の人たちにユニークな体験を提供できるよう努めていくそうです。
(出典・画像:英Guernsey Press)
大好きな人たちには本当にうれしい機会となったはずです。
時間の確保、そして何より安全の確保、起こり得る事故のリスク、お店はよく対応してくださったと思います。
感謝です。
(チャーリー)