- 小さな子どもが自閉症を持つ場合、睡眠障害はどのような問題を引き起こす可能性があるか?
- 自閉症の子どもにおける一般的な睡眠問題には、どのようなものがあるか?
- 自閉症の子どもに適した睡眠環境を整えるための具体的な戦略は何か?
睡眠がいかに重要であるかは、子どもだけでなくその親や介護者にとっても明らかです。
しかし、自閉症を持つ小さな子どもの世話をする際は、問題をかかえることが多くなります。
これまでの研究によれば、自閉症の子どもの50〜80パーセントが睡眠障害を抱えている可能性があります。
加トロントのジュネーヴ自閉症センターの臨床サービスおよび品質保証マネージャーであるイヴリン・ロメロによれば、最も一般的な睡眠問題には、就寝困難や夜間の何度もの目覚めが含まれます。
その他の睡眠問題には以下のようなものがあります。
- 早朝の目覚め
- 夜驚症
- ベッドに入ってはいるが人を呼ぶ
- 睡眠につくために特定の条件が必要(例:親の近くで寝る、テレビや電気をつけて寝る)
これらの問題は昼間の眠気やさらなる行動上または学習上の困難を引き起こす可能性があります。
私は息子のアンドリューにタニヤ・グッドマンの「Lullaby for Teddy」を歌ったことを鮮明に覚えています。
この曲は子どもに目を閉じるよう頼み、続いてテディ(架空のキャラクターで、非常に眠い)も眠ることになります。
私はアンドリューが毎晩この落ち着かせる子守唄を楽しみにしていると思っていました。
しかし、息子が実は怖がっていたと後年になって知らされるまで、私はまったくわかっていませんでした。
息子は、テディが二度と目を覚まさず、死ぬことになると考えていました。
それを知らない私が、毎晩、息子を不安にさせていたのです。
知ってからは、私はどんなにひどいことをしていたのだろうと後悔しました。
眠りにつくことは行動スキルです。
私たちは子どもたちが健康な睡眠を促進する習慣を築き、より大きな独立性に向けて生活スキルを発達させる手助けができます。
幸いにも、睡眠戦略に関して支援をしてくれるジュネーヴセンターのような組織が存在します。
ここで医師が最初に行うことは、胃腸の問題などの身体的な問題を知ることです。
また、共存するメンタルヘルスや神経発達の状態が困難を引き起こしているかどうかも判断します。
たとえば、夜に一人でいることを恐れる不安を持つ子どもや、ベッドに留まるのが難しいADHDの子どもなどです。
社会的交流の問題を抱える子どもは、外が暗くなっていることや兄弟がパジャマに着替えていることを認識しないかもしれません。
感覚の問題を抱える子どもは、騒音や寝室の温度、パジャマや枕の感触に対する不快感を言葉にできないかもしれません。
これらの問題は、行動戦略を扱う前に対処する必要があります。
ここの医師は通常、介護者に睡眠ログを記録してもらい、睡眠に対する行動パターンや障壁を特定します。
毎晩、以下のような情報を記録してもらいます。
- 子どもの就寝前の活動
- 就寝時または夜間の妨害行動
- 子どもを寝かせた時間
- 子どもが眠りについた時間
- 子どもが夜中に目を覚ました時間とその期間
- 子どもが眠りにつくまで付き添ったかどうか
- 子どもが朝起きた時間
- 子どもを再び寝かせるのに何が効果的だったか
- 子どもの寝室の環境や問題が発生している期間
自閉症の人向けの支援事業者に所属する医師のメラニー・ウィリスは、睡眠関連の問題の大部分が一貫性の欠如によるものであると指摘しています。
「多くの親は、子どもの日常を書き留めるまで、毎日、小さな変更を加えていることに気づかないことが多いのです」
就寝ルーチンは、睡眠に適した環境を作る上で重要です。
それにより予測可能性が確立され、子どもは安心感と安全感を得ることができます。
子どものパターンに基づいて、医師は親と協力して目標と具体的な戦略を作ります。
毎晩一貫したルーチンに従うことが非常に重要です。
- 細かなスケジュールを作成する
例えば「まず、歯を磨き、次にパジャマを着て、その後物語を読み、最後に電気を消す」といった具合です。
多くの親は、これらの活動を順序立てて写真で使いますが、一部の子どもは書かれたスケジュールに従うことができます。 - 就寝前の活動はリラックスするものにする
子どもによっては、夕食後の散歩、静かな音楽、落ち着いた物語などが含まれるかもしれません。 - 子どもの感覚的ニーズを考慮する
寝室は静かで涼しく、カーテンを閉め、快適なマットレスと高品質の枕が必要です。
子どもが音楽やテレビをつけたまま眠りにつくのに慣れている場合は、背景音としてホワイトノイズマシンに置き換えることを検討します。
同様に、暗闇を恐れる場合は、ナイトライトを試してみます。 - 褒める
たとえば、睡眠計画に従った場合、特別なステッカーをもらえたり、好きな朝食のシリアルが食べられるようにします。
しかし、これらの戦略がどれも機能しない場合や、子どもが就寝前に身体的に攻撃的または自傷行為を行っている場合は、専門家の助けを求めてください。
子どもは一人ひとり異なります。それぞれのニーズを持っています。
しかし、週末でも可能な限り同じスケジュールを守ることが大切です。
そして、自らも良い就寝行動のお手本になることができれば、さらに良いです。
(出典:米Today’s Parent)(画像:たーとるうぃず)
今はメラトニンも飲まなくなりましたが(他の薬は飲んでいます)、特別支援学校の小学部高学年頃からメラトニンを与えるまでは、うちの子はなかなか眠りませんでした。
毎日、なかなか大変だったことを思い出します。
無理をせず、薬を服用することも検討されてください。
(チャーリー)