- 自閉症の子どもに安定感や予測可能性を提供する方法は?
- どのようなルーティンが自閉症の子どもにとって役立つのか?
- 自閉症の子どもにとってルーティンを変更する際の注意点は?
自閉症の子どもが日常生活で安定感や構造を得るためには、毎日のルーティンが大きな影響を与えます。
何が次に起こるかを知ることで、安心感を提供し、全体的な幸福感を高めることができます。
予期せぬ変化が起こると、日々の活動においてのストレスの原因になることがあります。
自閉症の子どもがこれらの出来事を乗り越えられるように、親や介助者は日常のスケジュールにスキルを取り入れることが役に立ちます。
また、自閉症の子どもはストレスに対する反応が個々に異なります。
親や介助者が回復力を育むスキルを子どもに教えることができれば、それが子どもたちにとって有益です。
特定の時間に特定の活動が予定されていることを知ることで、ストレスを減らし、落ち着きと確実性の空間を作り出すことができます。
日常のルーティンは次のようなものが考えられます。
■ 朝のルーティン
起床時間、服を準備して着る、髪をとかす、歯を磨く、朝食を食べる、リュックを持って車で学校へ行く
■ 放課後のルーティン
靴を脱ぐ、宿題や親がサインする必要がある紙を取り出す、宿題をする、夕食、家族との時間
■ 就寝前のルーティン
お風呂やシャワー、歯を磨く、お話を読む、明かりを消す
最適なルーティンは、子どもの現在の興味と、含まれるべき活動の種類によります。
自閉症のルーティンのもう一つの利点は、家族単位の周りで「お決まり」が築かれると、特別な家族の時間と絆が生まれることです。
これは家族や友人間の質の高い社会的交流を可能にします。
この交流は、絆を深め、社会的スキルを支援して構築し、社会感情的な発達を促進する機会を作り出します。
親は、子どもにとって理解しやすく役立つ、視覚的にもわかりやすく、伝える方法を使いましょう。
以下に注意を払う必要があります。
- 子どもの興味
- 潜在的な感覚の敏感さ
- 通常の日常活動
- 日常のスケジュールの流れ
自閉症の子どもに優しいルーティンを作成することで、次のようなメリットを得られます。
- ストレスと不安の減少
- メルトダウンや癇癪の発生率の低下
- 子どもが自分の感情を自己調整して理解する能力
- より大きな自立感と自尊心の向上
- 社会的スキルの向上、新しいスキルの習得、異なる社会的交流での既存のスキルの使用
一貫した自閉症のルーティンを作成して維持することは、子どもに日々の構造と予測可能性を提供し、子どもがより独立するにつれて行動と自信が時間とともに改善されるのを助けます。
親が新しいルーティンを変更し、確立することを決めた場合には、新しいスケジュールを段階的に導入するようにしましょう。
新しいスケジュールをゆっくりと導入することに加えて、親は子どもを新しいルーティンの作成に参加させるようにします。
こうすることで、自立と自信を促進することができます。
また、ルーティンを作成する際には、子どもが嫌いな活動と好ましい活動を組み合わせることもできます。
例えば、歯を磨いたり髪をとかした後に、次のタスクの前に外で遊ぶことができるというように。
これは、子どもが望まないかもしれないことを完了するためのポジティブな強化とモチベーションを上げるものになります。
視覚的にわかるようにしたスケジュールは、視覚学習者である子どもが次に何が起こるかをよりよく理解するのに役立ちます。
また、タイマーは時間帯がいつ始まり、終わるかを確立するのに役立ちます。
自閉症の子どもにとって驚きが少なく、騒がしくないタイマーもあります。
こうすることで、多くの家族は、一日を通じて子どもの移行を支援する日常のスケジュールを成功裏に維持することができます。
自閉症の子どものルーティンを一緒に作成することで、それを理解し、そうでなければ発生する可能性のある、子どもの怒りを防ぐことができます。
自閉症の子どもが日々のルーティンをもつと、自立性が発達し、自尊心が向上します。
スキルが構築されるにつれて、子どもの全体的な幸福感も向上します。
(出典:米Autism Parenting Magazine)(画像:たーとるうぃず)
これからの時間を「いつも」と同じにする、「ルーティン」は誰にでも役に立つものと思います。
私も、1日の早い時間帯はルーティン的なことをして、それから創造的なことをするような感じです。
予測不可能なことへの対応に戸惑うことが多い自閉症の子どもであれば、なおさら必要なことは言うまでもありません。
うちの子も、朝起きてから施設に行くまで、一緒にいつも同じ時間に同じようにすることで安心して1日を迎えることができているように思います。
(チャーリー)