- 自閉症の子どもにとって読書は効果的な学習方法ですか?
- 図書館や本は自閉症の子どもの言語発達にどう役立ちますか?
- ホームスクールの学習環境が自閉症の子どもにどのように影響を与えますか?
毎週火曜日には、11歳のアンナ・ラミレスと彼女の母親が米アイオワ州デモインの中央図書館に行き、14冊の本を借ります。
そして、木曜日には、サウスサイド図書館に行きます。
今週も、アンナはマーサー・メイヤーの本や、歌手セレーナについての本、お気に入りのディズニーのプリンセスであるリトル・マーメイドについての本を選びました。
「私は図書館が大好き」
そう言います。
図書館へ行くことはアンナのホームスクールのカリキュラムの一部です。
毎週本を借りることが習慣になりました。
しかし、それはアンナの学習以上の意味を持っています。
アンナは3歳のときに自閉症と診断され、7歳になるまで言葉を話すことができませんでした。
母親は、読書がアンナの成長に役立ち、言葉を学び真似ることで話すのを助けたと言います。
「読書は彼女が言葉を使う方法を学ぶのに役立ちました。
私が娘に読み聞かせることで、娘は話すことを学びました。
7歳になるまでは、たまに言葉が出るだけで、ほとんどはうなり声をあげるだけでした。
読書が、娘の語彙と話し方を本当に豊かにしました」
LEARN Behavioralのシニア・ディレクター、キャサリン・ジョンソンによると、本には繰り返される言葉がよく使われ、これが「子どもの注意を引き、言語に集中するのを助ける」と言います。
読書はまた、新しい言葉を紹介し、それらを練習する機会を提供します。
アンナの図書館での経験は、アンナが図書館を訪れる子供たちに読み聞かせを始めた時に、さらに進化しました。
アンナは子どもたちに読み聞かせることで他の人の人生に影響を与えたことで、デモイン公共図書館にも注目される存在となりました。
デモイン公共図書館のデジタルマーケティングスペシャリスト、ケリー・マーブルはこう言います。
「司書のサマンサ・リードが、アンナの家族と親しくなり、アンナの話を共有しました。
図書館が、本だけでなくコミュニティのための無料の空間であること、人々が図書館で自分自身を発見できる素晴らしい機会を見せてくれました」
アンナが読書の楽しさを見つけるまでの道のりは簡単ではありませんでした。
自閉症と診断され、他の同年代の子どもたちと異なる行動をとっていたアンナは、公立学校に通っていた頃は、からかいや暴力、その他のトラウマ的な出来事に遭遇しました。
そのため、カリフォルニアからここデモインに引っ越してきましたが、状況が良くなることはありませんでした。
そのために、自宅で学ぶホームスクールでの学習にしたのです。
母親はこう言います。
「正直に言うと、普通の学校での学習とは違います。
とにかく、私たちは娘を世界に参加させるためにこれらのことをしています。
娘を社会に参加させたいのです」
アンナの母親は、ホームスクールが娘に会話、認識、理解を助けたと言います。
図書館に行くことはアンナが「自分の殻を破る」のを助けました。
「娘は他の子どもたちが笑顔になるのを見るのが大好きだと思います。
今日は私が読み聞かせる子どもたちがいるかもしれない、今日は私が読んであげたいと思う赤ちゃんがいるかもしれない。
そんな喜びです。
娘は、図書館に行くことが大きな励みになっています」
(出典・画像:米Des Moins Register)
素晴らしいですね。
ますますたくさん読んで、ますますたくさん読み聞かせて頂きたいと思います。
(チャーリー)