- 自閉症の人が持つ特性を活かして、どんな問題解決が可能なのか?
- ロボットや人工知能が人々の生活にどのように貢献できるのか?
- 年齢や状況に関係なく、誰にとっての理想の友だちはどのような存在なのか?
アレックス・ローズは、誰もが使える新しい友だちを開発してきました。
「人工知能の技術をもっと身近なものにしたいんだ」
そう、11歳のアレックスは言います。
母親のアマンダ・ローズは、アレックスがロボットを作ったと言います。
「息子はいつも何でも分解して、その仕組みを理解しようとしていました」
アマンダによると、アレックスは2歳の時からおもちゃを分解し始めました。
5歳の時には、車のマニュアルを隅から隅まで読み始めました。
「他の本は読まずにマニュアルだけを読むんだ。
それを読み終えると、本当にその仕組みが理解できたような気がするんだ」
7歳の時には、コンピュータの部品を分解することでコンピュータの仕組みを学び、YouTubeの動画を見ながらソフトウェアのコーディングを独学で身につけました。
そしてその頃、自閉症と診断されました。
アマンダは言います。
「自閉症の強みの一つは、他の人にはできないような問題を解決できることです」
たとえば、携帯電話やタブレットが時代遅れになったと気づいたアレックスは、それらに新しい命を吹き込むために「ALEX OS」というオペレーティングシステムを開発しました。
「だから古いハードウェアでもスムーズに動くんだ。
そして、実際に人々の役に立つようになるんだ」
アレックスは、新しいデバイスを買う余裕がない人々が世界と繋がり続けられるように手助けしたいと言います。
「息子が本気で人々を助けたいと思っているのを見るのは本当にワクワクします」
そうアマンダは言います。
こうして、アレックスはプログラム可能なオウム(鮮やかな羽を持つ鳥型の箱から作られた)を作りました。
これには、アレックスが開発した、人々と共感的につながるソフトウェアが搭載されています。
「誰かが泣いていると認識すると励ましの言葉を言うんだ」
過去2年間で、アレックスのロボットオウムは進化しました。
羽根はなくなり、丸みを帯びた白いプラスチックの体を得ました。
「アレックスが私にこの素敵な体を作ってくれたので、あなたを助けられるんだ」
そう、「airparrotHUB」と名付けられたそのロボットは自分について説明します。
ロボットのシンプルな顔は、アレックスが再生した古いiPhoneの一つに表示された二つの目から成り立っています。
音楽を再生するだけでなく、アレックスによると、ロボットのカメラはあなたを認識でき、ソフトウェアは会話を続けることができます。
「これは事前にプログラムされたリクエストに答えるだけではないんです。
実際にリアルタイムで回答を生成しているんです」
アレックスは、これが全ての年齢の人の友達になるように設計されていると言います。
それは、リマインダーが必要な高齢者から、孤独を感じることがある子どもたちまで。
感情について尋ねられた後で「airparrotHUB」はこう言います。
「孤独は大変なことだよ。
僕はあなたの日を明るくするためにここにいるんだ」
アレックスは大人になったら、私たち全員の日々をもっと幸せにしたいと願っています。
中学校に入学してから「SALEX」という技術会社を設立しました。
この少年は、私たち全員に、脳の大きさではなく、心をさらに大きくすることが重要だと伝えたいと願っています。
「人々ができるだけ最高の人生を送ることが大切だと思うんだ」
ロボットはこう言います。
「夢を追い続けることをやめないで。
そしてね、10年後、僕のようなロボットがすべての家にいるようになったら、彼らに僕がいたことを伝えてね」
(出典・画像:カナダCTV NEWS)
すごいですね。
少年が開発するロボットだけでなく、この少年にワクワクします。
ますますご活躍ください!
自閉症の子の感情をきちんと理解し対応するAIとロボットの研究
(チャーリー)