- ADHDや自閉症の子どもが農業展示会などのイベントで楽しむ方法は?
- 感覚過負荷を避けるために静かな場所が必要とされる理由は?
- イベントで感覚にやさしい空間を設けることでどのような効果が期待できる?
農業展示会は、アトラクション、綿菓子、派手な音楽、点滅するライトで多くの人々にとってワクワクするイベントですが、圧倒されてしまう人もいます。
9歳のコナー・デンプスターはエネルギーがいっぱいの子どもで、外で遊び回ることが大好きですが、時折、静かで落ち着いた場所が必要になります。
コナーが自閉症と注意欠陥・多動性障害(ADHD)と診断されて家族は学校での興奮の後でリラックスできる場所を作ることを考えました。
コナーはこう言います。
「私はクラスの他の子どもたちよりもずっと元気でした。
彼らはビデオゲームをしたりしますが、私はいつも外にいたいんです。
それから、私も学びました。
卵のかたちの椅子に座ったり、フィジェットおもちゃを弄ったり、静かな場所に行くことも今はあります」
静かな場所への愛からインスパイアを受けて、コナーは農業展示会のような機会にも、子どもたちのための静かな場所を作るアイデアを思いつきました。
そして昨年、コナーは農業協会のエグゼクティブオフィサー、アンドレア・クロスに提案しました。
「私はただ、ショーを手伝いたいと思っている若い人がいるという事実にとてもうれしくなりました。
コナーは、感覚にやさしい空間について多くを教えてくれました」
コナーのアイデアによって、子どもたちがショーの他の部分から離れて休憩し、時間を過ごすことができるテントが実現しました。
「自閉症の診断を受けた子どもたちや他の障害のある子どもたちが、ショーに行きたくても疲れて休憩が必要なときには、リラックステントを利用することができます。
私も、疲れたときに休憩が必要で行きたくなる気持ちを感じたことがあるからです」
コナーの母、シェリー・デンプスターは、ADHDや自閉症を持つ子どもたちは圧倒され、落ち着く場所が必要だと語りました。
「すべてが刺激となって、そうした子どもたちには休憩がありません」
セラピストのブリタニー・ヴァン・デュインは、脳が処理できる以上の情報を取り込んで、感覚過負荷を経験すると説明します。
「その人が感情を調整し、日常生活で最適な機能を維持・管理するのを難しくすることがあります。
感覚過負荷を経験しているとき、自分の興奮レベルを管理し、感情を維持・管理するための方法があると役立ちます。
テントのような静かな場所があると、そこに入っていくことで少し楽に感じ、落ち着けるでしょう」
コナーは、自分自身の落ち着く場所に役立つと感じたキャンプチェア、フィジェットおもちゃ、毛布、枕、本などを使用して静かなスペースをデザインしました。
「あらゆる年齢の子どもたちが利用していました。
大人の人もフィジェットおもちゃをいじっていました」
静かなスペースは昨年のショーでは大好評でした。
今年のショーにも設ける計画があります。
コナーは、ADHDや自閉症の診断に苦しむ人々に対するアドバイスとして、ただ自分らしくいることを勧めています。
「あなたは一人ではありません。
怖くはありません。
僕も昔は怖かったけど、もう怖くないです」
(出典・画像:豪abc)
すばらしい行動力!
これからも、どんどん世界を良くしていってほしいと期待します。
発達障害の人たちがイベント参加しやすいように。「避難所」バス
(チャーリー)