- 学校の制服のルールが自閉症や感覚過敏な子どもたちの学びに悪影響を与える可能性はあるのか?
- 制服の緩和が学校での学習環境を向上させることができるのか?
- 学校は自閉症や感覚の違いを持つ子どもたちのニーズに適切に対応するために、制服のルールを見直すべきなのか?
自閉症や感覚過敏の子どもたちの学びに悪影響を及ぼす可能性があるため、専門家たちは、学校においての制服のルールを緩和するべきだと警告しています。
英国の「ナショナル・オーティズム・ソサエティ」と包括的なファッションブランド「レア・バーズ」が、学校に緊急の呼びかけを行っています。
ここ最近、イギリスの一部地域では30度以上の気温で暑い中、子どもたちは夏休み明けで初めて厚い制服を着用しています。
しかし専門家たちは、厳格な制服の規則が感覚的に敏感な自閉症の子どもたちを不利な立場に置く可能性がある、不快な服装の感覚的な影響によって学習が妨げられる可能性があると指摘しています。
ナショナル・オーティズム・ソサエティによると、自閉症の子どもたちは学校の制服を着用することで不快感や不安を経験してしまうことがあります。
自閉症の子どもたちは感覚が敏感で、服のタグが肌に擦れることでかゆく感じたり、きつい服装が閉じ込められているように感じさせ、不快にさせることがあります。
ナショナル・オーティズム・ソサエティのリレーションシップ・ファンドレイジング副責任者であるティアナ・カウアンはこう言います。
「すべての自閉症の子どもに感覚の違いとニーズがあります。
一部の自閉症の子は学校の制服を着用することで不快感や不安を経験することがあります。
これはとても圧倒的であり、感覚の過負荷のために学校で集中できなくなることがあります。
学校は、自閉症の生徒が必要とする合理的な調整を許容できるように、もっと制服についてのルールを緩和することを検討するべきです。
自閉症の子どもや感覚的な感受性を持つすべての子どもが、学校で成功するために正しい支援を受けることが極めて重要です。
感覚的な問題を抱える子どもだけでなく、アトピー性皮膚炎や非常に敏感な肌を持つ一部の子供たちも、学校の制服を不快に感じることがあります」
感覚に配慮したファッションブランド「レア・バーズ」は、ブレザーをセーターに置き換え、ネクタイをオプションにし、授業中にシャツを出し入れできるようにすることを学校に推奨しています。
「レア・バーズ」の創設者クレメンティン・シューテデンはこう言います。
「学校の制服についてのルールは子どもたちのニーズを反映し、学習を妨げるのではなく支援するために適応性のある包括的なものにするべきです。
すべての子どもに教育を受けるの権利があります。
次世代の子どもたちが授業中に着用するもので、彼らの夢の実現を本当に阻止するつもりですか?」
(出典:英Mail Online)(画像:Pixabay)
それで学校生活や学習がうまくできなくなるなら、まったく本末転倒です。
ぜひ、柔軟に対応頂きたいものです。
発達障害の私はカリカリしたものが食べれない、服のタグも大嫌い
(チャーリー)