- 自閉症は本当に悪魔によって引き起こされるのか?
- 宗教団体が子どもの自閉症やその他の発達障害を治すことができるのか?
- 自閉症の家族はどのようにして正しい支援を受けるべきか?
豪クイーンズランド教育省は、自閉症やがん、同性愛を「解放」できると主張する、物議を醸す宗教団体について声明を発表しました。
トルベン・ソンダーガードが設立した福音派キリスト教会「The Last Reformation (TLR)」は、オーストラリアの公立の高校で「キックスタート」というイベントを開催すると発表し、地元住民の反感を買いました。
「子どもの悪魔祓いを行う宗教団体がオーストラリアに来て、州立高校を使って信者を募ろうとしているのではないか」
そう、地元住民がネットに書き込むと、地域住民からの苦情が噴出しました。
TLRはこれまでの報道で「カルト」と評されてきましたが、当団体はこのレッテルを拒否しています。
しかし、この団体は、自閉症などの状態に関して「危険な」メッセージを伝えているとの懸念が取りざたされてきました。
ソンダーガードは、自閉症を「癒す」のではなく、それを引き起こす「悪魔」から人々を「解放」するのだと、これまでに明言しています。
「9歳の女の子が自閉症に苦しんでいたことがオーストラリアでありました。
彼女は悪魔から解放され、幸せになりました。
それは大きな男が彼女を押さえつけるような衝撃的なことではありませんでした。
彼女は母親と一緒におり、私たちは皆で祈り、悪魔は追い出され、彼女は幸せになり、母親も幸せでした」
この主張は、自閉症の支援団体から非難を浴びる結果となり、ソンダーガードとTLRは、自閉症の人々が内に悪魔を宿していると主張することで「弱者を標的にしている」と非難されました。
なお、ソンダーガードは2022年7月に銃の密輸の容疑で米国で拘束されていますが、TLRはこれを否定しています。
豪クイーンズランド教育省の広報担当者はこう言います。
「州立高校が宗教団体The Last Reformationに学校の施設使用の許可を与えたことは一度もありません。
学校が拒否をしています。
学校は、学校施設内でのイベントを支援することはなく、主催者に代わる会場の手配をするようアドバイスし、イベントの場所に関する宣伝資料を修正するように勧告しました」
教育省がTLRの要請に対処した後、団体は会場の変更を発表しましたが、その後、オーストラリアでのすべての今後のイベントを「攻撃と迫害」を理由に中止しました。
TLRはこう発表しています。
「虚偽の苦情や告発が寄せられ、我々が子どもにとって危険であり、子どもの悪魔祓いの告発が行われました。
これにより会場がキャンセルされました。
これに続いて、TLRがカルトであるという告発や、子どもの悪魔祓いの告発が行われました。
その結果、オーストラリアでの今後のキックスタートをキャンセルする決定をしました」
(出典・画像:豪yahoo! News)
不安になっている、困っている。
そういうときにこそ、正しい医療、科学に頼ってください。
それらは、批判を許さない教え、ではありません。
研究し発見されてからも、多数の批判にさらされ、そして生き残り、修正されてきた人類の知識なのですから。
(チャーリー)