- 子どもたちのメルトダウンや反抗的な行動の背景は何か?
- 子どもたちをサポートする方法は何が必要か?
- 成功を定義する上で大切なことは何か?
ニュージーランドでは少なくとも5人に1人が、ADHD、自閉症、そして失読症などの状態です。
3年前、父親のロブ・ニューラブと妻のカーラは、ひどい状況にありました。
二人の子ども、ソフィーとフレッチャーは、ともにADHDと自閉症をかかえていて、1日に数時間にわたって「メルトダウン」(感情の崩壊)を起こしていました。
ロブはこう言います。
「私はうまく対応できていませんでした。
私は古いタイプの父親でした。
子どもたちの悪い行動ばかりに注目していました。
子どもたちには、たくさんの悪い行動がありました。
自分のやり方が、一番の早道だと思っていました。
しかし、うまくいきませんでした。
私が変わることが必要でした」
ロブは、高収入のITの仕事を辞めて、子どもたちをサポートするためにさらに多くの時間を割くようになりました。
脳のことやさまざまな育児方法について多くも学びました。
そして、子どもたちが見せていた、メルトダウンや反抗的な行動が氷山の一角に過ぎないことを知りました。
「そうなってしまうまでに何があったのか。
それを理解するために、子どもたちと協力しています。
一緒に問題解決をします。
もはや、自分が彼らの状況を把握しているとは思わなくなりました」
10歳のソフィーは、現在トップの体操選手であり、トランポリン選手でもあります。
しかし、学校の環境ではいつも苦労しており、「悪い子ども」とレッテルを貼られることもありました。
「神経的に異なる子どもたちにとって、従来の学校教育は本当に厳しいものです。
親にとっても大変です。
なぜこれが起きたのか、あれが起きたのかを常に説明するために呼び出されます。
結局、娘のメンタルヘルスを優先するために、学校から遠ざからなければなりませんでした」
ソフィーはメルトダウンが少なくなりました。
「満足しています。
でも、なってしまうと、本当にひどいです。
頭がくらくらして、エネルギー切れしてしまいます。
それに怖さもあります。
本当に、本当に怖いんです。
嫌な言葉を使うこともあり、ときには気を失います。
刑務所にいるような気分です」
「気を失う」という言葉の意味するところは、自分が言ったことやしたことを覚えていないことがよくあるということです。
心理学者のシャリン・ゴースメットは、これは一般的なことであり、知覚された脅威への生理的な反応として説明しています。
「脳は戦闘か逃走のサバイバルモードに切り替わります。
それによって、前頭葉が機能しなくなります。
彼らに話しかけて落ち着かせようとしても、それはうまくいきません。
なぜなら、その時、それを理解する脳の部分が機能していないのですから。
なので、メルトダウンに陥っている子どもたちをサポートするということは、
実際には、どのようにして共同調整を行うか? どうやって彼らの神経系を落ち着かせるか?
ということになります」
父親のロブは、仕事から離れることが経済的に影響を与えたとしながらも、家族は今までで一番幸せだと言っています。
「成功の定義が私たちにとって変わりました。
これが私たちの成功です。
銀行にあるお金や、車に乗っていることではありません」
(出典・画像:ニュージーランドnz herald)
うちの子は話すことができません。
そのために、伝えたいことや不満が爆発してしまうことがあります。
大きくなって、頻度は少なくなったようには思いますが。
みんながニコニコできて、いつもどおりに日々を過ごせる。そんなことが一番の幸せだと私も思っています。
(チャーリー)