- 自閉症の子どもが言葉を発するきっかけは何ですか?
- 自閉症児が好むテレビ番組や音楽は効果がありますか?
- 同じ特別支援が必要な子どもたちが一緒にいることは、自閉症児にどんな影響を与えますか?
重度の自閉症の息子が、学校で初めて大きな声で話しました。
母親にはそれが信じられませんでした。
ミリアム・グウィンの息子、14歳のアイザックは自閉症、話すこともありません。
24時間のケアが必要です。
アイザックが通う特別支援学校に、アイザックと同じような症状をもつ子どもが来ました。
すると、アイザックはいつものようにたた、体をバタバタさせて挨拶するだけではありませんでした。
「こんにちは」
そう言ったのです。
喜んだ担任の先生は、すぐに母親のミリアムに電話をかけてこの出来事を伝えました。
「先生から聞いて、本当にうれしくなりました。
他の学校の子どもたちがアイザックの特別支援学校に訪ねてきた日でした。
アイザックはいつも手ではばたきながら子どもたちに会うのを楽しみにしているんです。
アイザックが『こんにちは』と言ったとき、みんなおどろいたそうです。
先生もとても興奮していました」
母親のミリアムは、アイザックはどうして言葉を発することができたのか、その理由を考え始めました。
そして、英BBCのテレビ番組『サムシング・スペシャル』とその主人公、ミスター・タンブルに夢中になっていることを思い出しました。
「アイザックは自分のiPadを持っていて、音楽やYouTubeが大好きなんです。
今では、主人公のまねをして『Hello, hello, how are you? 』とずっと歌っています」
その人気子供番組の制作者であるアラン・ジョンストンは、アイザックのニュースを聞いて、母親のミリアムに連絡を取りました。
「それは、本当にどれだけ素晴らしいことか表現できません。
20年ほど前に、私は特別な支援を必要とする子どもたちが自分の声を見つける手助けになればと思い、サムシング・スペシャルというシリーズを作ったんです。
そして、これを全国放送することで、彼らに居場所を作りたかったんです。
なので、このシリーズがいまでも家族の役に立っていると聞くと、うれしいです。
笑顔にさせてくれてありがとう」
母親のミリアムは、息子のアイザックのこの出来事が、他の親たちも元気づけることを願っています。
「他の人たちにも、自分たちは孤独ではないということが伝えられればと思います。
なんでも不可能ではありません」
(出典・画像:英Mirror)
本当にどれだけうれしい出来事だったでしょう。
私もいつかもう一度、うちの子の言葉を聞けたらいいなと願っています。
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(チャーリー)