- 自閉症の子供と外出をする際、どうすれば他の人に迷惑をかけずに済むでしょうか?
- 他の人が自閉症の子供の行動を理解し、受け入れてくれることを期待してもいいのでしょうか?
- 自閉症の子供が公共の場で興奮してしまったとき、親としてどう対処すればいいですか?
自閉症の10歳のデイビー・ポリソンは、あるレストランで友だちの隣に座ると、興奮を抑えきれなくなってしまいました。
デイビーはうるさく声を発し、腕を振りました。
スティミングと呼ばれる自己刺激的な行動です。
「息子はとても大きな声で歌い、そしてスティミングをしていました。
静かにさせることができませんでした」
そう、母親のマンディーは言います。
そして、そのデイビーの行動が、真後ろに座っていた人に迷惑をかけていました。
何度も腕をバタバタさせ、他の人と礼儀正しく食事をしているその男性の頭にぶつかったこともありました。
「私の友人が、私の代わりに自分で何度か謝ったと言ってくれるまで、何回もあったようでした。
気づいていませんでした」
友人は、デイビーと同じように特別支援を必要とする10歳の娘を連れて、一緒に食事をしていました。
笑顔が最高にかわいいその娘とデイビーは、最高にかわいい方法でお互いに夢中になっています。
二人の母親は、普通の人とは違う世界を見る子どもたちを持つことで、絆を深めてきました。
デイビーは小学4年生になるところです。
しかし、学校で何をしたかを言葉で伝えることができません。
また、体調が悪いときも言えません。
今は、マジックテープに夢中です。
小さなマジックテープの破片を、何週間もなくさないでずっと持っています。
また、驚くべき記憶力をもっています。
「息子は何百もの歌や見た動画を暗唱できますが、話すことができません」
デイビーは興奮すると腕をバタバタさせ、大きな音を立てます。
デイビーの状況を知らない人には、そのために親の管理がなっていないと思われます。
そのときも、デイビーが声を出したり騒いだりするのをなんとか止めさせようとしていました。
しかし、母親のマンディーは、息子が何を食べたいのかわからなかったので、すでに複数のメニューを注文していました。
さらに悪いことに、デイビーには前日、大変なことがあり、その気持ちが嵐となってまだ残っていました。
デイビーが迷惑をかけていた、その男性客が食事を終えて席を立ちました。
そのときに、母親のマリソンはその男性に何度も謝りました。
デイビーが興奮してしまうかもしれないことを知っていながら、食事に来たことをひどく反省しました。
「多くの人が、息子の行動に静かに腹を立てていたはずです。
お店の人に文句を言ったりする人がいてもおかしくない状況でした」
しかし、その男性は誰にも文句を言いませんでした。
母親のマンディーにも、息子のデイビーにも、嫌な顔をすることさえありませんでした。
男性は静かにテーブルを離れ、支払いへ向かいました。
そして、男性が去った後にお店の人から告げられました。
その男性が、デイビーたち4人の食事の分まで支払いをしていたのです。
母親のマンディーは泣きました。
「私たちは彼にとって大きな迷惑だったと思います。
それなのに、私たちの食事代まで払ってくれたと聞いて、もう、泣くしかありませんでした」
マンディーにできたのは、気を取り直して、なんとかその男性にお礼を言おうとすることだけでした。
マンディーは自分のフェイスブックにこう書き込みました。
「私こそ、あなたの食事代を払うべきでした。
私たちはあなたたちの食事を、本当に邪魔してしまいました」
ソーシャルメディアの友人たちに助けを求めました。
「もし、この男性のことを知っている人がいたら、どうか、彼にTHANK YOUと伝えてください!」
そう書いています。
「この世界に必要な光になってくれて、ありがとうございます。
この世界には素晴らしい人たちがいるということを、あなたの優しさと確信で教えてくれてありがとうございます。
特別な子どもたちを理解し、受け入れてくれてありがとうございます。
本当に素晴らしい人です。ありがとうございます」
それから、男性の名前をついに知ることができました。
しかし、男性は匿名を希望しているため明かされることはありません。
母親のマンディーだけでなく、言葉を口にすることができなくても、デイビーもその出来事は忘れないでしょう。
(出典・画像:米nwi.com)
なんて、ありがたい、なんて、かっこいい人でしょう。
周りに迷惑になるかもしれないと日頃、注意し遠慮していることでも、どうしても事情があって臨まないといけないときもあります。
結果、そうなってしまった時に反省することも、私もよくわかります。
そんなときに、こんな親切を受けたら、本当に「光」に思えるのも全く同感です。
本当にありがとうございます。
(チャーリー)