- アート活動を通じて感情表現やコミュニケーションが向上しているのか?
- どのような方法で自閉症の方が新たな興味や才能を見つけることができるのか?
- アートや創造性が日常生活へのポジティブな影響をもたらすことができるのか?
モーガン・キッチングは4年前に初めて絵筆を取り、今ではギャラリーに作品が展示されています。
モーガンは自閉症で言葉を話しません。
しかし、アートを通して自分の感情を共有し、心を開く新しい方法を見つけたと、母親のトリッシュは言います。
「モーガンが絵を描いているとき、私は彼が自分の感情を吐き出しているように思います。
リラックスして、落ち着いているんです」
トリッシュは画家です。
大学ではファインアートを学び、家中にはいつも画材がありました。
しかし、息子のモーガンは最近まで興味を示さなかったと言います。
「しかし、モーガンは毎日私を何かしら驚かせます。
私は息子を疑うべきではありませんでした」
ある日、トリッシュとモーガンは、パートナーの画家のピエール・サブーランのスタジオにいたのですが、停電になりました。
気晴らしに、モーガンは絵筆を持ちました。
「彼は色を通して自分を表現することができました」
そう、サブーランは言います。
サブーランがモーガンに何が好きかを尋ねると、近くの風景を描き出しました。
モーガンの作品の多くは、自然をテーマにしています。
サブーリンのスタジオは、風にそよぐ木々や鮮やかな花々を、大きく大胆なストロークで描いたキャンバスでいっぱいになっています。
サブーランは、モーガンの感情も作品を通して伝わってくると言います。
モーガンが好きな、ビージーズの曲「You Should be Dancing」を表現した絵について、こう言います。
「モーガンは3人のダンスを描いているのですが、気がつくとみんな足が大きくて、そこから炎まで出ているんです。
モーガンは夕日と一緒に星を描きました。星も踊っているように見えたと。
この3人は、モーガン、トリッシュ、私だそうです」
母親のトリッシュはこう言います。
「アートは脳の化学物質を変化させると思います。そう思っています」
絵を描き始めると、モーガンの行動にポジティブな変化が見られるようになったと言います。
モーガンは、アートで自分を表現するようになってから、より社交的になりました。
食習慣も改善しました。
「自閉症の人は、食べることに困難をかかえます。
特定のものつしか食べないこともよくあります」
今では、モーガンの食事はずっと冒険的になりました。
「ピザ1枚、ガーリックブレッド1個、サラダを一度に平らげてしまいます。
以前は焼きチーズしか食べなかったのに」
(出典・画像:カナダCBC)
自分を表現するだけでなく、「食べる」ことも改善してきた。
創作の力ですね。
ますます、たくさん描いてご活躍されますように。
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(チャーリー)