- スポーツが自閉症を持つ人にとってどのように効果的か?
- 自閉症を持つ人が長所を発揮できる環境はどのような特徴があるか?
- 自閉症を持つ人の家族や支援者が向き合う課題や取り組むべきことは何か?
ブルース・ギリンは、RGVエリート・ボクシングジムで、自閉症を「ノックアウト」し続けています。
17歳のブルースは自閉症です。
米国では36人に1人が自閉症です。
ブルース母親であるネリーはこう言います。
「コミュニケーションや他者との交流の能力が損なわれています。
息子は週に2回、言語療法に通っています。
3歳のときから通っていて、今も続けています。
ゆっくりですが、少しずつ前進しています」
ブルースにとっては、長い道のりでした。
助けになるようにと、母親のネリーはブルースをスポーツに打ち込ませようと考えました。
空手や水泳をやってみましたが、どちらもブルースにとって良いものにはなりませんでした。
そこでネリーは、ボクシングジムを経営する幼なじみに電話しました。
RGVエリートボクシングジムのオーナーであるルディ・ファレスはこう言います。
「彼女は私に息子のブルースについて自閉症だと言いました。
社交性がなく、あまり騒がしいところは好きではありません。
そう紹介しました。
私は、一緒にできるかどうか試したくなりました」
それは、2018年のことでした。
当初、ブルースはまだ臆病で、ジムの他のボクサーたちともなかなか関わることができませんでした。
しかし、時間が経つにつれて、ブルースはより楽しむようになり、ボクシングというスポーツを本当に受け入れていきました。
ブルースは一度もトレーニングを欠かしたことがありません。
「今では、息子はリ他の相手と戦うことにも問題はありません。
息子は彼はそれを愛しています。スパーリングが大好きです」
このジムがブルースの姿勢を変えただけではありません。
ブルースが、ジムの人たちの人生も変えました。
「母親のネリーが私にチャンスと自信を与えてくれたと思っています。
ブルースと一緒にできることに感謝しています。
私にとっても、新しい発見でした。
特別支援を必要とする子どもたちと一緒に仕事ができることに、私は情熱をもっています」
そう、ファレスは言います。
ブルースは、このジムでトレーニングをするようになってから、他のスポーツにも挑戦するようになりました。
スペシャル・オリンピックでは、400メートルリレーチームの一員として金メダルの獲得もしています。
「ブルースは私のジムでトレーニングをするようになるまでは、走ったことがなかったと言っていました」
母親のネリーはこう言います。
「今では、走ることはブルースの大好きなことの一つです」
ブルースは自分が情熱をもてるものを見つけました。
「息子はここで社交的にもなりました。
息子はここが大好きなんです。コーチが大好きです。
他の子どもたちもいつも息子を助けてくれます。
息子は幸せです。それは私の幸せです」
(出典・画像:米Valley Central)
夢中になれる大好きなことを見つける手助けができた。
親としては最高にうれしいことだと思います。
ますます楽しく、活躍し成長していっていただきたいと思います。
(チャーリー)