- 1. 生涯学習の機会を得るためにはどんな支援が必要か?
- 2. 障壁を取り除くためには、社会全体がどんな変化を起こす必要があるか?
- 3. 自閉症や他の障がいを持つ人々が持つ能力や強みをどう活かしていくべきか?
マイク・オーシンガーは、毎週水曜日、地元にある家庭裁判所で忙しく働いています。
シュレッダー、ファイリング、データ入力を手伝っています。
「みんなとても親切です」
そう、マイクは言います。
マイクは、「パラリーガル・アシスタント・トレーニング・プログラム(PLAT)」のインターンです。
このプログラムは、オーティズム・ハイアー教育財団よって作られました。
リサ・マリー・ノーク・カーニーは事務局長、ヴァンダ・マリー・カデムは創設者兼社長です
二人とも特別支援が必要な子どもがいます。
「私は、自閉症の人たちが生涯学習の機会を得たり、私たちが当たり前のように享受している機会にアクセスできるようにするためには、どうしたらよいかを常に考えていました」
そうカデムは言います。
特別支援教育に関わる法律を専門とする弁護士であるカデムは、職業訓練や職業体験へのアクセスは市民権の問題であると述べています。
「彼らがチャンスをつかめないのは、私たちに恐怖心があるから、できないと思うから、社会的に理解できないからです。
これが障壁を作り出しているのです」
カデムとノーク・カーニーは、2007年にこの財団を設立し、こうした障壁を取り除くことに着手しました。
ボストン音楽院と提携し、インクルーシブな音楽プログラムを開始しました。
そして、カデムは請求書の整理を娘に頼んだとき、裁判所での仕事のトレーニングのアイデアを思いついたと言います。
「30分もしないうちに、娘は請求書の管理について理解しました。
私の娘は、障害をかかえていますが、できるんです」
カデムはすぐに、当時、家庭裁判所の主任判事だったアンジェラ・オルドニェス判事に電話をしました。
オルドニェス判事はこう言います。
「私は、この話はWin-Winだと思いました」
今では、オルドニェス判事はこのインターンの取り組みを継続的に応援しています。
この取組がもたらすポジティブな影響を直接見てきたと言います。
「一度、技術を習得し、それが自然にできるようになれば、あとは続けるだけです。
彼らは充実感を得ることができます。
自分たちが役に立っていることを実感できるのです」
ノーク・カーニーはこう言います。
「現在、25の裁判所で、このプログラムが行われています。
100人以上の生徒たちがこのプログラムに参加したことを誇りに思います」
このインターンの取り組み、PLATは18歳から22歳の生徒を対象としています。
オルドニェス判事はこう言います。
「彼らはとても優秀です。
彼らは違う方法で世界を見ています。私たちにはない強みをもっています。
私たちの社会がステップアップしなければならないのです」
(出典・画像:米WCVB)
活躍できる機会は多くあるのに、ただ気づいていないだけなのかもしれません。
柔軟に考えなければなりません。
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(チャーリー)