- 1. 学校でいじめられた経験が将来に影響するのか?
- 2. 自閉症や他の障害を持つ人はどのように将来を切り拓いていけるのか?
- 3. 宇宙科学やNASAでの夢を追い続けることができるのか?
アドハラ・ペレス・サンチェスは、学校ではつらい思いをしてきました。
しかし今、彼女は宇宙旅行とNASAでの仕事を夢見ています。
手を伸ばせば、達成できることに限界はありません。
メキシコの10歳の少女、アドハラは限界や固定観念は打ち破るためにあると証明しています。
アドハラはメキシコシティの貧しい地域に生まれ、3歳のときにアスペルガー症候群と診断されました。
学校ではいじめられていました。
クラスメートにいじめられるだけでなく、先生からも問題児扱いされるようになりました。
母親のナレリー・サンチェスは、アドハラが授業中に居眠りをしていたため、教師が電話をかけてきたことを思い出します。
ナレリーは、アドハラがすでに数学を独学で学び、元素の周期表も使いこなしていることを知っていました。
ナレリーは専門機関に相談するようになりました。
そして、精神科医に勧められて、ナレリーを「才能ある子ども」のための学校CEDAT(Center for Attention to Talent)に通わせるようになりました。
CEDAT在学中、アドハラはIQ162という、アルバート・アインシュタインやスティーブン・ホーキングよりも高いスコアを持つことが確認されました。
CEDATの教室では、生徒たちは年齢ではなく、その能力によって指導されます。
アドハラはもう退屈しませんでした。
5歳で、小学校と中学校を卒業しました。
6歳で高校を卒業しました。
そして現在、オンラインで2つの分野を学んでいます。
メキシコ工科大学で産業工学を、CNCI大学でシステム工学を学んでいます。
アドハラの夢は宇宙に関係しています。
名前が、星にちなんだものだからです。
「私の名前、アドハラはおおいぬ座の星と同じ名前です」
アドハラは、自分の研究を深めるためにどこに行けばいいのか考えています。
「ここでは、天体物理学はありませんでした。
そこで、天体物理学を学べるところをインターネットで調べたら、アリゾナ大学が出てきたんです」
アリゾナ大学はトップクラスの物理学の学校で、世界の惑星科学の学校のトップ10にランクされています。
アリゾナ大学はアドハラに奨学金を提供しましたが、米国ビザの取得が困難であったため入学が現在保留となっています。
2022年、「フォーブス」誌は、「メキシコで最もパワフルな女性100人」にアドハラを選出しました。
さらにアドハラは「Don’t Give Up(あきらめないで)」というタイトルの回顧録を初めて執筆しました。
この中で、アドハラは自分の経験を語り、自閉症の人をサポートしたい、また、科学をもっと女の子に受け入れやすいものにしたいと語っています。
アドハラはそのすべてを、自分の特別な才能のおかげだと考えています。
「最も困難だったことは、自閉症の子どもは何かを成し遂げることができないという固定観念を打ち破ることでした」
将来の目標は、宇宙飛行士、NASAで働くことです。
アドハラは学校からはじき出された存在でした。
それが、宇宙科学の新世代を担うトップランナーとなったのです。
(出典:カナダGoalcast)(画像:Instagram)
「違う」から、劣っている、問題視する。
それだけで、そんなことをするのは本当に愚かなことだと教えてくれます。
ますますのご活躍を心から期待しています。
(チャーリー)