
- 1. 発達障害をもつ子どもやその家族にとって、日常生活における最大の困難は何でしょうか?
- 2. 周囲の人たちや専門家のサポートがなければ、子どもたちの発達障害にどのような影響が出る可能性があるでしょうか?
- 3. 子どもが特別支援学校を卒業し、生活介護施設に通う際に、どのような支援や配慮が必要でしょうか?
バスの運転手たちが、少年の毎日の出来事を素晴らしい体験に変えてくれました。
発達障害をもつ子どもの親にとって、困難なことがない日はないでしょう。
最悪の日には、登りきれないほどの険しい坂道を登っているように感じることもあります。
子どもたちに発達障害がなくても、子育ては難しいものです。
だからこそ、手を差し伸べてくれる周囲の人たちの助けを受け入れ、負担を軽くすることが大切になります。
ある家族は、優しいバスの運転手の2人に助けられ、生活がずっと楽になりました。
7歳の自閉症のマイルス・フェラーラは話すことにも困難をかかえています。
マイルズが不安でたまらない日常生活のひとつに、スクールバスに乗ることがあります。
一人で乗ることに強い恐怖を感じていて、それは無理だと両親は考えていました。
そのため、両親は学校やバスの運転手にその心配を伝え、バスに乗せることをあきらめようとしていました。
スクールバスの運転手、ロバート・レイとギンタ・スペンサーは、マイルズがバスに乗ることが難しいことを知って、考えました。
そして、2人の運転手は思いついた計画を両親に話しました。
母親のシャノンはそれを聞いて、本当に感激しました。
他の人たちが、自分の息子に気を配ってくれて、怖い環境に慣れさせるために全力を尽くしてくれるということを知ることができたからです。
「運転手のレイは前日の夜、私に電話をかけてきてくれました。
彼は私の子ども、マイルズの面倒を本当によく見てくれること確信できました」
そう、シャノンは言います。
ロバートとギンタは、マイルズのためにゲームを考えました。
バスの車内では楽しい音楽をかけてくれました。
バスでの移動が困難なものではなく、マイルズにとって楽しくエキサイティングなものになるようにしました。
マイルズは毎日、無事に登校しバスで帰ってくるときには、ご褒美にキャンディをもらいました。
マイルズのお気に入りは赤色のものです。
2人のバスの運転手、ロバートとギンタがこうしてサポートしてくれることで、マイルズの家族は大きな問題がなくなり、大きく助けられています。
特別支援学校を卒業してから、もうすぐ一年。
うちの子は現在、生活介護施設に通っています。
常日頃、連絡を下さり、本当に気にかけて頂いていると感じています。
とても感謝しています。
これまでにお世話になった、児童発達支援センター、特別支援学校の先生方もそうでした。
おかげで、親子幸せに過ごしてこれました。
忘れることはありません、本当にありがとうございます。
発達障害の子にバスを安全に待っていられるようにと贈られたバス
(チャーリー)