- 子どもたちが友だちと違ってもいいのか?
- 友だちの数よりも本当の友情の大切さは何か?
- 発達障害を持つ人との関わり方についてどんな考え方があるか?
ダラス動物園は、学校への連絡シートに友だちがいないと書いたニュージャージー州に住む少年に、新しい数百人の友だちがここにいると伝えています。
先月、ボブ・コーネリアスは息子のクリストファーが書いてクラスの壁に貼ってあったシートの写真を撮りました。
11歳の少年が抱える悲しさをそれに見ました。
どんなに息子がひとりぼっちあって、発達障害を感じているのかを知りました。
クリストファーは、友だちの名前を書く欄に「誰もいません」と書いていました。
コーネリアスはこの写真を9月にFacebookに、こんな子どもがいること、それを自分の子どもに伝えてほしいという長いコメントとあわせて投稿しました。
ある日、誰かがクリストファーを助けてくれると思って投稿したと父親のコーネリアは言います。
「息子を知ったどこかの子どもが、息子を助けてくれる。
息子の仲間になってくれる。
息子の最初の本当の友だちになってくれる。
そうなってくれたら、本当にうれしいです。」
この投稿は話題になり、全米中の人が見ました。
53,000以上シェアがされています。
クリストファーの家族には、たくさんのカードや親切な言葉、絵や動画が、
子どもたちからクリストファーへ、ひとりぼっちではないと贈られてきました。
このことを知ったダラス動物園もクリストファーに愛情を示したくなったと広報担当のローリー・ハロウェイが言います。
動物園で働く、サム・ハーバーとマリー・マービンはクリストファーに向けてヤマアラシのビデオを作りました。
ヤマアラシは針をたてて威嚇をすることができますが、実はとてもやさしい動物です。
「ここ、ダラス動物園に来ませんか。300人の動物園職員と2000を超える動物たちがあなたの友だちになりたいんです。
私たちは本当にあなたの友だちになれるはずです。クリストファー」
こちらに来る機会があったら、是非来て欲しいと広報担当も言っています。
父親のコーネリアスはFacebookの投稿で、いつもひとりぼっちで昼食をとっていた発達障害の少年と一緒に座って食事をしたアメリカンフットボールのスターの話と同じように、この動物園からの招待は普通ではない、とても素晴らしいことだと伝えています。
父親は投稿にこうも書いています。
「子どもたちは、ひとりひとりそれぞれ違っていい。
それまでに聞くことがありませんでした。
ふつうの行動やふるまい方というのは決めごとにしか過ぎず、重要なものではないと考えることができるようになってよかったと思います。」
「私は、自分の投稿が世界を変える。なんていう甘い考えは持っていません。
しかし、これをたくさんシェアして頂いて、多くの人に気持ちをわかってもらえたと思います。
みんなとは違っても、一緒に歩んでいってほしいのです。
特に、それがクラスの雰囲気に抵抗するものであったり、みんなから支持をされないものであっても。
(中学校や高校で友だちの間にある空気を壊す勇気をもって欲しい。)」
Facebookの投稿
(出典・画像:米DALLAS NEWS)
(画像はFacebookから)
発達障害のあるなしに関わらず、子ども、大人に関わらず無関係になれない話です。
人それぞれ違って当たり前。変な同調圧力にくっする必要はありません。
中学、高校は人生においてその圧力が高い時期とたしかに思えます。
「友だち100人作ろうよ。」そんな言葉や歌を、小学校に入学したとたん聞かされました。
学校や教育への批判に興味はありませんが、大人になった今間違いなく思います。
友だち、本当の友だちなんて数人できればいいほうで、じゅうぶん、最高。いなくても普通。
100人もいたら、それは本当の友だちではなく集めた名刺の枚数と同じ類です。
生徒という立場からすれば、クラスメイトといったって数十人みんなと本当に仲良くなれるわけがないですし、その必要もないと思います。(おひとりで数十人を相手に教育管理する先生からすれば、それでは困ると思いますが。)
そこに友情はありません、とりあえず敵にしないように同調が生まれるだけです。
同調圧力を強めるようなことではなく、減圧するような学校システムであってほしいですし、そういう時代になってきたかなと思います。
人と違う、自分と違う、そういう人と友だちになれれば、むしろ自分の世界を広げて素晴らしくしてくれる。
子どもにはそう言いたいです。
違って当たり前、多様性が進化をさせてきました。
人類進化において発達障害の人は重要だった
(チャーリー)