- サーフィンの訓練を受けた犬との絆が、なぜ少年のやさしさを育てたのか?
- サーフィンプログラムが、どのように障害を持つ子どもや大人たちの能力開発に貢献しているのか?
- 発達障害やPTSDなどを抱えた人々が、なぜこのサーフィンプログラムで成長や変化を遂げることができるのか?
アメリカの10歳の少年とサーフィンの訓練を受けた犬との絆が、少年のやさしさを育てました。
カリフォルニアに住むウェスト・チャベスが、波乗り発達プログラム(WoE)のリコシェットに初めて会ったのは6歳の時でした。このプログラムはサーフィンで、障害のある方の能力開発をしようとするものです。
発達障害などがある子どもから、PTSDをかかえる大人まで参加しています。
サーフボードの上に立って、リコシェットと一緒に波に乗ります。
リコシェットはゴールデン・レトリバーの犬です。
最初はとてもつらそうな感じだったのに、これまでに何回か波に乗るうちに、ひとりぼっちがちだったのが、人に話しかけて友だちができるようにもなったとチャペスの母親は言います。
そして予想外のこともありました。
母親にチャペスは言いました。
もう、リコシェットと一緒にサーフィンをしたくない。
サーフィンをするのではなくて、ボランティアとしてこのプログラムを手伝いたいと。
チャペスは「ジュニア・サーファー」になろうと決めました。
それは、プログラムの参加者が波に乗っている時にサポートをする役割です。
その決心は、他の人たちも動かしました。
「発達障害やPTSDなど目に見えない障害があるたくさんの人が、チャペスを見ています。
サーフボードから水の中へ落ちたときにどう対応してくれるのか。」
そう、母親が言います。
WoEの創設者ジュディー・フリドノはチャペスがもつ、触って多くのことがわかる能力が、チャペス自身を変えたと信じています。
「言葉を話せない発達障害の子どもとチャペスはコミュニケーションすることができるのです。
言葉がいらないのです。」
とジュディーが言います。
「それは、深いところ、心のレベルでできるようなんです。
まったく他の人と通じることができなかった人たちが、交流できているのです。」
チャペスがパニックになりそうなった時に、犬のリコシェットがボートに座らせて落ち着かせてくれたという話を母親はしてくれました。
ふたりのサーファーが映っているビデオも見せてくれました。
浜に上がる前に、犬のリコシェットとチャペスがアイコンタクトをしている瞬間も映っています。
お互いに「大丈夫だったね」と。
犬のリコシェットは生まれて15ヶ月の時からサーフィンをはじめました。
その時以来、ずっとこうやって人を助けてくれています。
(出典・画像:豪9NEWS)
ここでも犬が助けてくれています。そして、サーフィンも。こんなわんちゃんと自分もサーフィンしてみたいです。
ちょっと想像するだけで、子どもたちの笑顔が浮かびます。
「言葉がなくてもコミュニケーションできる」能力がチャペスにあると信じている。
とありました。
本当にあるかはおいて、そういうのは私も信じたいです。
サーフィンがいいことはこちらにもありました。
発達障害の子どもたちと一緒にサーフィン
(チャーリー)