- 飛行機での移動が自閉症スペクトラムの子どもたちにとってどのような困難を引き起こすのか?
- ローガン空港の「ウィングス・フォー・オートイズム」プログラムはどのようにして始まったのか?
- 「ウィングス・フォー・オートイズム」プログラムを通じて自閉症スペクトラムの子どもたちがどのような成長や変化を遂げているのか?
自閉症スペクトラムの子どもたちにとって、飛行機での移動は困難な体験です。
しかし、米ローガン空港のユニークなプログラムが、それを容易にしようとしています。
その名も「ウィングス・フォー・オートイズム」。
このプログラムは、地元のある家族がきっかけで始まりました。
10年前、スージー・リトルジョンは、当時5歳だった息子のヘンリーが、空港を通過して飛行機に乗ることを嫌がったと言います。
ディズニーランドに行く予定だったのですが、実現できませんでした。
「私たちが空港を移動している間、ヘンリーはますますストレスを感じるようになり、すべての音、起こっていること、喧騒に圧倒されていました」
ヘンリーは自閉症スペクトラムをかかえています。
飛行機で移動することができませんでした。
それから7ヶ月後にウィングス・フォー・オーティズムが誕生しました。
「このプログラムは、飛行機に乗る練習の機会となるものです」
マスポート航空カスタマーサービスのミア・ヒーリー=ウォルドロン副所長はそう言います。
ローガン空港は、発達障害の子と家族を歓迎しています。
チケットを取得し、セキュリティを通過し、ゲートに取得し、さらには本物の飛行機に座るまでの練習ができます。
息子のヘンリーを飛行機に乗せることができなかったスージーはこう言います。
「前もって何があるかわかっていれば、旅行に行くときのストレスが軽減されます」
ウィングス・フォー・オーティズムの人気は高まっています。
今回のイベントでは、670人ほどの申込みがありました。
新型コロナウィルス感染拡大のために2年間行うことができませんでした。
空港はより多くのタッチレス技術、より多くのオープンスペースと創造的な座席を追加しました。
現在、同様のイベントを開催している空港は全米で70ヶ所あります。
「春と秋の年2回の定期開催に戻すことができ、本当にうれしく思っています」
そう、ウォルドロン副所長は言います。
飛行機に乗れなかったヘンリーは2014年に初めてウィングス・フォー・オーティズムで初めて飛行機に乗りました。
そしてディズニーランドに行けなかったあのときから約10年、ヘンリーは今では普通に飛行機で旅行できるようになっています。
「ウィングス・フォー・オーティズムで練習できたことは大成功でした。
それ以来、息子は旅人です。
本当に多くの家族にも良い知らせとなったので、はとても幸せです」
(出典・画像:米NBC BOSTON)
本当にすばらしい取り組みですね。
日本でも開催規模や頻度はこれほどではありませんが、各航空会社が同様な取り組みを行っているはずです。
(チャーリー)