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自閉症の若者たちが起業する。「特別な人生を歩んでほしい」

time 2022/10/25

この記事を読むのに必要な時間は約 6 分です。

自閉症の若者たちが起業する。「特別な人生を歩んでほしい」
  • 障がいを持つ子どもや大人が自分の才能や情熱を活かす仕事に就けるのだろうか?
  • 自閉症や他の障害を持つ人が起業することで、どんな困難に直面するのか?
  • 障害者支援者が支援のための資金を調達することは、どれだけ困難なのか?

少年時代、「破く」ことに喜びを感じていたデヴィン・オサリバンにとって、シュレッダー業を始めることが最初のキャリアとなったのは当然のことでした。

ミーガン・ラッセルは、毎日の散歩で郵便受けの数を数えるのが好きで、地域社会に溶け込んでいます。
ホットチョコレートが大好きな彼女は、郵便配達の仕事に就くことはできないのでしょうか。

学校を卒業したばかりの若者は、自分の才能や情熱を活かせる仕事に就きたいと考えるはずです。
しかし、障がいを持つ若者にとって、そうした仕事に就くことは困難です。

だからこそ、自閉症のミーガンと自閉症のデヴィンは、それぞれの解決策として「起業」を考えました。

デヴィンは7年前に「ハンディ・オフィス・ヘルプ」のビジネスを始めました。
紙のシュレッダーやコーヒーの配達など、自分のスキルや好みに応じた仕事をすることができるようになりました。
このビジネスは成功し、今ではシュレッダーを手伝ってくれるもう一人の障がい者の青年を雇うことができています。

デヴィンは地域の人々と触れ合ったり、コーヒーを配達したりと、より多くの時間を過ごすことができるようになりました。

ミーガンの母親で障害者の支援者であるジョー・ラッセルは、娘がデヴィンのように目的を持ったキャリアを築けるよう手助けすることを決意しています。

「ミーガンには、平凡な人生ではなく、特別な人生を歩んでほしいのです」

そう母親のジョーは、表現力の豊かなミーガンについて言います。
ミーガンも、起業する予定です。
収入を得るだけでなく、地域コミュニティーに還元することにも重点を置きたいと考えています。

ミーガンは今、障害者支援チーム、メンター、ビジネス・ファシリテーターの支援を受けながら、自分の好きなことを探求しているところです。
ミーガンのビジネス・ファシリテーターであるコリン・ロバートソンは、障害者が職場で傍流に追いやられたり、あまり意味のない仕事を与えられたりすることが多い言います。

「好きな仕事をすることで、多くの人は朝ベッドから出られるのです。
誰もがそうあるべきなのです」

そう、ロバートソンは言います。


障害者雇用のためのオーストラリア政府の助成金の変更も、本人中心の雇用を重視する傾向を反映しています。
これまでは、反復作業を求める大規模な企業での雇用が好まれていたのに、変化が起きているのです。

アクティヴ財団は、西オーストラリア州の障害者に、縫製、ラベル貼り、梱包、木材パレット製造、庭の手入れなどの仕事を提供してきました。
政府からの資金援助がさらに1年半延長され、地域に根ざした小規模な支援業務の拡大に移行することになりました。
ミカエル・ヒートCEOはこう言います。

「アクティブ財団は、大規模な支援雇用サービスから焦点を移しています」

ミーガンは、自分のビジネスでどんなサービスを提供するかはまだ決めていませんが、人と接することが好きで、コミュニティに参加することが好きなので、日常的に人と接したいと思っています。

「ときどき外に出ると、知らない人たちが『ハイ、メーガン!』と声をかけてくれるんです」

そう母親のジョーは言います。

「娘は私よりずっと多くの人と知り合いです」

西オーストラリア州自閉症協会の雇用担当者サリー・フリンダースは、仕事を持つことは自閉症の人が地域社会との関わりを維持するのに役立つと言います。

「学校は、社会的なサポートや日常生活を提供してくれますが、卒業すると終わりです。
その人の人生に空白ができることがよくあります」

母親のジョーは、ミーガンが彼女をいつも支えてくれているゴールドフィールドのコミュニティの活発なメンバーであり続けられるように、そしてミーガンが恩返しができるようにと願っています。

「娘のミーガンのビジネスは、できる限り地元に根ざしたものにするつもりです。
ミーガンが高齢者を支援し、他の人々にも同じことをするよう奨励できる方法を考えています」

デヴィンの母親のミシェルは、あらゆる能力の人が労働力になれると言います。

「もっと働きたいと考えている障害者には、接客業の人手不足を解消にもつながるチャンスが与えられるべきです。
彼らは職場に価値を与えてくれるのです」

デビンとミーガンは、障害があってもビジネスオーナーになれることを実証しています。
しかし、その道のりにはいくつもの障壁がありました。

二人のビジネスは障害者支援者によって支えられていますが、賃金をまかない、利益を上げ続けるための資金を得ることは大変です。

EPIC障害者サービスマネージャーであるサーシャ・ランダーは、支援のための資金調達が困難であることに同意しています。

「多くの障害者は、個々の目標に基づいて資金調達のために戦わなければなりません」

メーガンにとって戦いのときには、母親は無敵の味方です。

「娘のミーガンは、デヴィンのように障害者のパラダイムを変えていくはずです。
私は戦います。
私にとっての 『ノー』という言葉は、単なる挑戦です。
私は、それを 『イエス 』に変えてみせます」

(出典・画像:豪abc

「いつも、いつまでも笑顔で過ごしていってほしい」

そのために一緒に挑戦する気持ち、本当によくわかります。

成功を心から願っています。

自閉症の少年は卒業をする前に家族の助けを得て、芝刈りで起業

(チャーリー)


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