- スポーツや運動が自閉症や発達障害の子供にどのような影響を与えることができるか?
- 社会的に孤立しがちな自閉症の子供が友だちを作るためにはどうすればよいか?
- 自閉症の子供が学校や学業で成功するためにどのようなサポートや活動が有効か?
ヴィッキー・シンプソン=プライスは、問題児だった息子がメダルを獲得したキックボクサーに変わっていく姿を見てきました。
昨年からキックボクシングを始めて、16歳のクリスチャンが身体的・精神的に大きく成長しました。
クリスチャンは2歳のときに自閉症と診断されました。
クリスチャンは学校、友だち、精神面で課題に直面してきました。
母親のヴィッキーは、クリスチャンと家族の経験を公にすることで、他の自閉症の人の助けになることを望んでいます。
「キックボクシングが私たち家族の生活に与えた影響は本当に大きいです。
今は『ここにいたくない』とか『人生が嫌だ』などと言うこともありません。
そう聞くのはとても辛いことで、本当に心配でした」
「クリスチャンは友だちを作るのに苦労していました。
社会的な状況を読み取ることができないので、社会的に不器用だと思われることがあります。
夫と私は、自閉症を言い訳にせず、パーティーやディスコなど、さまざまなものに息子を参加させてきました。
家の中に閉じこもっているような生活はさせたくなかったんです」
ヴィッキーと夫のエイドリアンがパーソナルトレーナーを紹介すると、クリスチャンは運動が好きになり、クリスチャンを助けるようになりました。
心理学者でも母親のヴィッキーはこう言います。
「息子の気分が大きく変わりました。
それはとても重要なことです。
そして、キックボクシングを教えるスカイアックスのことを知りました。
素晴らしい雰囲気で、子どもたちがとても歓迎されていることがわかりました」
クリスチャンは学校では通常の試験を受けることができないと言われており、学校を卒業する可能性はほとんどありませんでした。
「しかし、キックボクシングが息子の集中力と規律を変えたようです。
科学、歴史、英語、数学については国家資格も取得し、学校の成績優秀者賞も獲得して卒業しました。
キックボクシングで集中力と規律を身につけたからだと思います」
クリスチャンの人生は本当に好転しました。
最近開催されたキックボクシング世界選手権でも好成績を収めました。
母親のヴィッキーはこう言います。
「キックボクシングで健康面だけでなく、認知面でも新しい学習方法への神経回路が開かれたのだと思います。
でも、一番大きかったことは、社会とのつながりができたことです。
チャンピオンシップのアリーナは、1000人の観客が集まり、騒がしく、熱狂的でした。
それでも、息子はとてもうまく対処し、一戦一戦リングに上がり、全力を尽くしました」
コーチのポール・キーンは、クリスチャンはライオンのような心を持っていると言います。
「彼は、経験豊富なファイターたちと勇敢に戦い、初めての大会で3つの銀メダルを獲得しました」
母親のヴィッキーはこう言います。
「同年代の若者たちが、クリスチャンとをとてもよくサポートしてくれました。
息子が準決勝で勝ったときには、私たちは皆、涙を流していました。
ポールも涙を浮かべていました。
まるで『ベスト・キッド』のワンシーンのようでした」
クリスチャンはこの3ヶ月で3つのベルトを獲得しています。
ヴィッキーはこう言います。
「ニューロダイバーシティを障害として扱わないようにしましょう。
子どもにも、ティーンエイジャーにも、大人にも、それぞれ活躍できる機会があり、それを見つけるのです。
私たちは見つけるのに、14年もかかってしまいましたが、本当に感謝しています」
(出典・画像:英THE COURIER)
活躍できる機会、場所。
見つけたいですね。
(チャーリー)