- このプログラムでは、自閉症スペクトラムの人たちがどのような技能を学びますか?
- 実施するNPOの理事長は何をプログラム参加者に強調していますか?
- 参加者はどのような環境で生活しますか?
25歳のジェンセン・カーティスは自閉症をかかえています。
これまで一人暮らしをしたことはありませんでしたが、今月から始めます。
「オーティズム・アクション・パートナーシップ」試験プログラムに参加します。
このプログラムの目的は、自閉症スペクトラムの人たちが2年間、寮で生活技術を学び、いつの日か自立して生活できるようにすることです。
プログラム・ディレクターのエミリー・サトンはこう言います。
「自分の子どもが一人で暮らせるような生活を、親が本当に思い描けるようになったのは、これが初めてです」
ジェンセンの母親は、息子が変化していくのを見るのを楽しみにしています。
「うまくいかないのではないのかという不安はあります。
しかし、ジェンセンはとても成長しています。
きっといい経験になるはずです。
周りには、セーフティネットがありますから」
このプログラムでは、32の異なるコースからなる「自立のための学習」カリキュラムを使用しています。
ジェンセンはこう言います。
「高校で教わらなかったことを学ぶのが楽しみです。
税金の払い方も教えてもらえなかった。
一人暮らしのやり方も教えてくれない。
料理の仕方も教えてくれないし、少なくとも私は教えてもらえませんでした。
栄養価の高い料理を作るというのは、どうなるか本当に興味深いことです」
このプログラムを実施するNPOの理事長、ジャスティン・ドハティはこう言います。
「知識だけでは十分ではありません。
応用力が重要です。
道具箱をもっているだけでなく、どの道具をどのタイミングで使うかということです。
このプログラムで得る経験は、新しい友人関係や社会的な状況をうまく切り抜けるのと同じくらい重要なのです」
推進責任者のスーザン・グナンはこう言います。
「他のプログラム参加者や他の大学生と一緒に、スイートルームに住みます。
もし何らかの問題が発生した場合には、スタッフに24時間アクセスすることができます」
自閉症のジェンセンはこう言います。
「私は比較的自信家なので、あまり緊張することはありません。
でも、引っ越しはちょっと緊張します。
きっと乗り越えられると思います」
現在、この試験的なプログラムには4人の成人が登録しています。
このプログラムが成功すれば資金を求め、より多くの人たちにこのプログラムが開放される予定です。
(出典・画像:米WOWT)
安全な環境で、多くを経験し成長していただきたいと願います。
(チャーリー)