- 地域にあるイマジナリウム・センサリールームは、どのような特徴があり、どんな子どもたちを対象としているのか?
- 自閉症や感覚処理の困難を抱える子どもたちにとって、通常の遊び場との違いは何か?
- イマジナリウム・センサリールームに通う子どもやその家族に、どのような効果が期待されるのか?
米シカゴ郊外のメルローズ・パークの南端にひっそりとある部屋は、一見するとたくさんのおもちゃがある普通の子どもの遊び場に見えるかもしれません。
しかし違います。
照明が落とされ、部屋は他の子どもの遊び場よりも静かです。
壁や床にはタッチや動きに反応するインタラクティブなパネルがあり、パターンや感覚に重点が置かれています。また、スタッフがソフトな音楽を流したり、優しい香りを部屋に漂わせたりすることもあります。
この「イマジナリウム・センサリールーム」は、自閉症スペクトラムや感覚を処理するのが難しい子どもたちを対象に設けられたものです。
ほとんどの遊び場は、彼らにとって圧倒される場所になるため、このような施設は運動能力や社会性を向上させるのに役立つ、落ち着いた代替手段となります。
この部屋は予約制です。
イマジナリウムは、13の自治体が協力し、障害を持つ住民にレクリエーションプログラムを提供するために設立されたウエスト・サバーバン・スペシャル・レクリエーション協会(WSSRA)により運営されています。
米国疾病対策予防センター(CDC)によると、自閉症スペクトラムは、社会的相互作用に問題があり、制限的または反復的な行動や興味を引き起こす発達障害です。
その現れ方は様々で、ほとんど支援を必要としない人もいれば、多大な支援を必要とする人もいます。
小児理学療法士のハビバ・シーゲルは、自閉症などの発達障害を持つ子どもは、平均的な遊び場の感覚過多に直面すると逃げ出したり、誰かが遊んでいるボールを追いかけたり、一人で遊べる場所を探したがったりするといいます。
WSSRAには自閉症の子どもたちのためのプログラムがいくつもありますが、イマジナリウムは自閉症の子どもたちを対象とした初めてのスペースです。
WSSRAのレクリエーション管理者であるエイプリル・ミハルスキによれば、スタッフは他のセンサリー・ルームを見学したり、オンラインのリソースを活用しました。
例えば、感覚に問題のある子ども向けの「センサリートイ」は、ネットで入手したものです。
センサリー・ルームには、タッチに反応して光が動く壁と、子どもが踏むと割れる氷の表面や子供が触ると動く葉っぱだらけの地面などの環境を投影する2つの投影型遊具もあります。
最も重要なのは、子どもたちが圧倒されたときに、リラックスできる小屋です。
ミハルスキはこう言います。
「とても落ち着く空間になります。
小さな子どもたちは、中で落ち着いて、リラックスするのが好きなんです。
ここは、本当に気づきを与えてくれ、不安を減らします。
さらに、協調性や運動能力の発達にも役立ちます」
2人の子どもとここに来たフィル・リーガンは、自閉症の3歳のガブリエルが、体を動かすことと、部屋の中の感覚的なものから恩恵を受けたと言います。
「息子にとっては完璧な場所だと思います」
(出典・画像:米WEDNESDAY JOURNAL)
私設ではなく公設なんですね。
喜ぶ家族、助かる家族、少なくないはずです。
(チャーリー)